計算基礎科学連携拠点は、11月19日(土)~20日(日)に開催されたサイエンスアゴラ2011に、量子色力学カードゲーム『Quark Card Dealer』(クォーク・カード・ディーラー)を出展しました。時折雨が降る中、2日間で700人の来場者がありました。
クォークは光の三原色になぞらえた「カラー(色荷)」と呼ばれる性質を持っています。これは、光の三原色で無色(白色)になる組み合わせでしか結合しないというものです。来場者はカラーを考えながら、受付で配られたクォークカードを他の来場者と交換しながら組み合わせ、クォーク3個からなる粒子「バリオン」、クォーク2個からなる粒子「メソン」の組をつくり、スタッフからそれぞれに対応するバリオンカード、メソンカードを受け取りました。全17種類のカードをコンプリートした来場者には、クォークや粒子の性質が詳しく説明された下敷がプレゼントされました。
会場には、研究者にじっくりとクォークの説明を聞く男性や、お父さんチームとお母さんチームに分かれて、どちらが早くコンプリートできるか競争する家族など、さまざまな方が訪れました。2度3度と遊びに来るお子さんたちも多く、大変賑わいました。
また、カードのキャラクターが登場する物理コメディマンガ「カソクキッズ」を会場で配布しました。これは計算基礎科学連携拠点に参加する研究機関の1つである、高エネルギー加速器研究機関がweb上で連載していたものを単行本にしたものです。すでに3巻まで持っている来場者もおり、最新の4巻をうれしそうに持ち帰る姿がみられました。