科学技術への興味を感動に導く講師の皆様、参加者の皆様と、計算科学で拓く未来社会の姿を描き、“次世代の見える化活動”を議論します。そして、ICT社会を牽引する最先端研究と人材育成のありかたを探ります。
詳細、参加申込みはこちら
http://www.cms-initiative.jp/ja/events/20160305_mieruka
※内容は予告なく変更になる場合がありますので、ご了解ください。
◆アートとサイエンスの融合
13:00~13:10 | 「極微世界からの声」~感じる物質科学へ~ 監修:関野秀男(TUT)、映像:山崎隆浩(NIMS)、松本正和(岡山大)、ライブ 音楽:konoha(竜笛)、大塚惇平(笙) |
◆挨拶
13:10~13:25 | TUT学長特別補佐 原 邦彦(豊橋技科大・RAC) CMSI統括責任者 常行真司(東京大)・文部科学省 |
◆プロジェクトサマリー
13:25~13:50 | 「ここまで来た、計算物質科学の見える化活動」 藤堂眞治(東京大・CMSI) |
13:50~14:15 | 「見えてきた!?次世代技術者教育のあり方」 後藤仁志(TUT-ADSIM) |
◆招待講演
14:15~14:45 | 「見える化しよう広報戦略」 吉戸智明(筑波大) |
14:45~15:05 | 休憩1(展示) |
15:05~15:45 | 「科学雑誌の将来」(仮) 吉野敏弘((株)学研プラス) |
15:45~16:25 | 「前特異点を創出する独自次世代スパコン」 齊藤元章((株)PEZY Computing) |
16:25~16:45 | 休憩2(展示) |
◆パネルディスカッション
「最先端研究と人材育成をつなぐ」
16:45~17:00 | ポジショントーク「社会ニーズと研究シーズの共創へ」 原 邦彦(豊橋技科大・RAC) |
17:00~17:50 | パネル討論 パネリスト:原邦彦・吉戸智明・吉野敏弘・齊藤元章・黒ラブ教授 モデレータ:古宇田光(東京大-CMSI) |
17:50 | クロージング |
18:00~20:00 | 懇談会 |
計算の概略 | 原子核の見せかけの励起状態を求める |
---|---|
使用言語 | Fortran90, MPI |
問題 | 上記計算のため、十万次元くらいのエルミート行列を用いた連立線形方程式を解くプログラムがほしい。 |
解決法、参考情報 | 詳しくはこちらをご覧ください(PDF) |
コメントや質問がありましたら、 jicfus-support-at-ccs.tsukuba.ac.jp (-at-を@にして下さい)までお送りください。
関連リンク
重力波の源は、今回観測された2つのブラックホールの合体や、2つの中性子星の合体です。重力波の研究には、観測・実験が必要なのはもちろんですが、実は理論研究と数値計算研究の協働が欠かせません。重力波を観測するためには、その波形をあらかじめ正確に予測しておく必要があるからです。
重力波の波形を予測するためには、一般相対性理論の基礎方程式であるアインシュタイン方程式や、流体力学方程式、輻射輸送方程式を、スーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションによって正確に解くことが求められます。
ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」の主要なテーマの1つに、重力波に関するものがあります。中性子星やブラックホールが合体する現象を大規模シミュレーションにより解き明かし、合体時に発生する重力波および電磁波に対する理論的予測を与えて、重力波の観測効率を向上させます。それにより「重力波天文学」の発展に貢献していきます。
柴田 大・京都大学基礎物理学研究所教授
2016年2月12日
関連書籍
関連記事
受賞理由は「超対称ゲージ理論の数値的研究」です。西村准教授と花田特定准教授は1次元超対称ゲージ理論の新しい数値計算法を開発し、超弦理論※におけるゲージ重力対応の数値的検証を行いました。ゲージ重力対応は、超弦理論の研究において最も注目されているテーマの一つで、ブラックホールを含む時空上で定義された超弦理論が、より低い次元のゲージ理論と等価になるという予想です。
西村准教授と花田特定准教授はゲージ理論の数値計算を行い、その結果がブラックホールから得られる結果と一致することを示すことにより、ゲージ重力対応に対するいくつかの重要な検証を行うことに成功しました。また、ゲージ重力対応の研究に、数値計算という新しい研究手法を導入してその有効性を実証した点においても、高い評価を受けました。
本研究は、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」および計算基礎科学連携拠点の協力で実施したものです。
関連サイト
関連記事
核変換とは、原子核を別種の原子核に変えることです。核変換には放射性廃棄物処理を始めとして、様々な応用が考えられますが、核変換をどのような方法で実現できるかは研究途上です。
研究を進めるには、まず核変換を起こす反応を理解することが重要で、そのためには反応前後の原子核の量子状態を明らかにする必要があります。東京大学大学院理学系研究科特任助教の富樫智章さんは、モンテカルロ殻模型という方法によって、まだだれもやったことのない、核変換前後の原子核の量子構造を大規模シミュレーションで解明する研究に挑んでいます。
物理分野において、困難だが、基本的な課題の一つは、量子力学レベルの極小世界の様々な少数多体系(3体以上)の基礎方程式(シュレーディンガー方程式)を「厳密」に解くことによって、原子核や原子分子物理における様々な新しい物理的現象を暴き出すことである。この研究目的達成のために、これまでに様々な物理分野において4体問題までの束縛状態について厳密解を得ることに成功をおさめてきた。 そこで、次なる研究目標は、4体問題以上の共鳴状態の厳密解を得ることである。この研究目標は、世界中で競われており実に挑戦的な課題である。 実際、2015年にテトラニュートロンが実験で発見され、現在この原子核の理論的な解析が早急に進めることが期待されている。 このようにこの課題を達成させるために、「極端に中性子が過剰である原子核」である4n,6n,5H,7Hの共鳴状態構造、これらの核にラムダ粒子を付加したラムダハイパー核の構造、4体系クオークの共鳴状態、について、どのようにして共鳴解を得るのかを議論・研究打ち合わせを行う。 この研究は、HPCI戦略プログラム分野5の研究目的の一つである。 本研究会によって、HPCI戦略プログラム研究が大いに発展することが期待される。
世話人:肥山詠美子、船木靖郎、初田哲男
午前中に1人1時間程度の講演2名ずつ予定 午後はすべて研究打ち合わせと議論 2月4日(木)をワークショップとする。
上坂友洋(理研)、木佐森慶一(理研)、池田陽一(理研)、明孝之(大阪工業大)、兵藤哲也(基研)、下浦亨(CNS)、久保田悠樹(理研)、近藤洋介(東工大)、杉村仁志(JAEA)、Pascal Naidon(RIKEN)、Didier Beaumel (Orsay)、Jaume Carbonell(Orsay)、Rimantas Lazauskas(Strasboug)、Miguel Marques(Caen)、Nigel Orr (Caen)、Ludovic Pricoupenko(Univ. Pari6)、Jean-Marc Richard(Lyon)、斎藤武彦(GSI)
]]>プログラムはこちらをご覧ください。
反陽子は真空中では安定であり、GeV領域で生成される反陽子を1兆分の1以下のmeV(10K)
という驚異的な低温まで効率的に冷却することができる。
近年、この冷反陽子から冷反水素を合成し、捕捉し、ビーム化するなどの手法が格段に進歩し、研究グループ、研究者人口も大幅に増加した。分野の革新的な発展を受けて、CERNでは新たにELENAと呼ばれる反陽子再減速器計画を認め、2017年中のビーム供給開始にむけて急ピッチで建設が進んでいる。
これが実現すると、これまで5.3MeVで供給されていた反陽子が、100keV、且つ昼夜兼行で供給されることになり、研究の飛躍的発展が期待される。現在7つの研究グループがあり、理研はそのうちASACUSA, BASEと呼ばれる2つのグループを主導し、さらに、反物質と物質の重力相互作用に注目するGBARにも参画している。
一方、宇宙に目を向けると、様々な宇宙線の種類とエネルギーを非常に広いレンジで観測できるAMS-2が人工衛星に搭載され、最近になって驚くべき新事実が報告され始めている。
このような実験的状況の中で本国際会議で議論すべきことは、「なぜ我々の住む宇宙から反物質が姿を消したのか、物理学の基本法則はどのような姿をしているのか」ということである。
そこで、基礎物理学の最先端に関わる研究成果を、低エネルギー反陽子を用いた実験的理論的研究を中心に、宇宙物理学、原子核物理学、原子物理学、ニュートリノ物理学等の広い研究領域にわたる最新の知見を、各分野で世界をリードしている研究者が一堂に会し、議論する。下記が、国際会議で議論するトピックである。
このトピックの中において、HPCI戦略プログラム分野5のテーマの一つでもあるハイパー核物理研究が含まれている。
・Antihydrogen
・Probing the Standard Model and Fundamental Symmetries
・Gravity and Antimatter
・Matter-Antimatter interactions
・Hadron and Nuclear Physics with Antiprotons
・Exotic Atoms
・Antimatter in the Universe
・Strangeness in Meson and Baryon Systems
・New Techniques, Instrumentation and Facilities
・Applications of Antiprotons
対象、プログラム、参加申込みはwebをご覧ください。
「RIKEN AICS HPC※1 Spring School2016」は、「京」に代表されるスパコンによる大規模な計算科学を駆使して新しい科学を開拓したいと考えている若手研究者等を対象に、並列処理の基本と並列計算機を使いこなすためのプログラミング手法(並列計算プログラミング)を学ぶことを目的として開催いたします。
本スクールでは、ICCG法のようなデータ依存性を含むプロセスを、OpenMPにより並列化するためのリオ-ダリング手法について、また大規模並列プログラムに必要な並列入出力や性能チューニングについて、講義と実習※2によって学習します。
「京」に代表されるスパコンを駆使して新しい計算科学に挑戦したいと考えている方は是非奮ってご参加ください。
※1 HPC……High Performance Computing
※2 実習ではスパコン(神戸大学のFX10)を使用予定です。
1916年、ドイツの天体物理学者カール・シュバルツシルトは、アインシュタインの一般相対性理論の方程式から、世界で初めて「ブラックホール」という天体の存在を導き出しました。
その後、電波や赤外線、可視光線、X線などさまざまな波長の光を使って宇宙を観測できるようになったことで、ほとんどすべての銀河の中心には、非常に強い重力であらゆるものを吸い込みながら成長するブラックホールが実在することが示されています。
「ブラックホールを理解することは、銀河、ひいては宇宙の成り立ちを理解することにつながります。そのため、数多くの天文学者がブラックホールに注目しているのです。ブラックホールというと、子どもの頃は得体の知れないものと思っていましたが、学生時代、ブラックホールを間接的にではあっても実際に観測できることを知り、この道に進むことを決めました」と話すのは国立天文台天文シミュレーションプロジェクトの川島朋尚特任研究員です。
]]>2015年11月30日
株式会社JSOL
国立研究開発法人理化学研究所
株式会社JSOL(代表取締役社長:中村 充孝、以下「JSOL」)は、国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本 紘、以下「理化学研究所」)と共同でGoogle Cloud Platformを活用することで、レンダリング(画像化)の処理時間に関して、従来比200倍の高速化を実現しました。
近年、各種研究分野において、解析処理の高速化に対する要求は強まってきていますが、スーパーコンピュータによる大規模シミュレーションの解析結果を画像化および映像化する場合、膨大な時間が費やされることが問題となっています。学会発表や論文投稿などの期限が定まった状況でのデータの可視化には効率化が求められています。
本取り組みは、超新星・ガンマ線バーストの爆発メカニズムの解明の研究(※注)において、解析終了後の学会発表、投稿に向けて必要なレンダリング処理をGoogle Cloud Platform上で多数のコンピュータリソースを活用して並列処理することで、従来個別システムにて17日費やしていた処理を4.8時間までに短縮しました。
(※注)可視化を行ったシミュレーション研究は、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源 と構造」および計算基礎科学連携拠点(JICFuS)の元で実施したもので、理化学研究所のスーパーコン ピュータ「京」と国立天文台のアテルイを利用して得られたものです(課題番号:hp120285)。
詳しくは株式会社JSOLのプレスリリースをご覧ください。
https://www.jsol.co.jp/release/2015/151130.html