HPCI滞在型研究会:critical stability in Few-body system
研究会について
- 日時:
- 2016年2月1日(月)~5日(金)
- 場所:
- 理化学研究所 iHTESプロジェクト
- 主催:
- 計算基礎科学連携拠点(JICFuS)、HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
- 共催:
- 理論科学連携研究推進グループ (iTHES)
研究会主旨:
物理分野において、困難だが、基本的な課題の一つは、量子力学レベルの極小世界の様々な少数多体系(3体以上)の基礎方程式(シュレーディンガー方程式)を「厳密」に解くことによって、原子核や原子分子物理における様々な新しい物理的現象を暴き出すことである。この研究目的達成のために、これまでに様々な物理分野において4体問題までの束縛状態について厳密解を得ることに成功をおさめてきた。 そこで、次なる研究目標は、4体問題以上の共鳴状態の厳密解を得ることである。この研究目標は、世界中で競われており実に挑戦的な課題である。 実際、2015年にテトラニュートロンが実験で発見され、現在この原子核の理論的な解析が早急に進めることが期待されている。 このようにこの課題を達成させるために、「極端に中性子が過剰である原子核」である4n,6n,5H,7Hの共鳴状態構造、これらの核にラムダ粒子を付加したラムダハイパー核の構造、4体系クオークの共鳴状態、について、どのようにして共鳴解を得るのかを議論・研究打ち合わせを行う。 この研究は、HPCI戦略プログラム分野5の研究目的の一つである。 本研究会によって、HPCI戦略プログラム研究が大いに発展することが期待される。
世話人:肥山詠美子、船木靖郎、初田哲男
プログラム
午前中に1人1時間程度の講演2名ずつ予定 午後はすべて研究打ち合わせと議論 2月4日(木)をワークショップとする。
参加予定者
上坂友洋(理研)、木佐森慶一(理研)、池田陽一(理研)、明孝之(大阪工業大)、兵藤哲也(基研)、下浦亨(CNS)、久保田悠樹(理研)、近藤洋介(東工大)、杉村仁志(JAEA)、Pascal Naidon(RIKEN)、Didier Beaumel (Orsay)、Jaume Carbonell(Orsay)、Rimantas Lazauskas(Strasboug)、Miguel Marques(Caen)、Nigel Orr (Caen)、Ludovic Pricoupenko(Univ. Pari6)、Jean-Marc Richard(Lyon)、斎藤武彦(GSI)