科学データを楽しんで可視化する-IDL、AVS可視化講習会

2012年8月28日~30日、国立天文台で「IDL、AVS可視化講習会」が開かれました。3日間の講習会の受講生は、初日と2日目のIDLは8人、3日目のAVSは6人でした。その多くは大学院生で、IDLやAVSをすでに使ったことのある受講生もいました。

IDL、AVSは、科学データの可視化を行うためのツールです。IDL(Exelis VIS株式会社)は、データをダイナミックで視覚的に表示変換するプログラミング言語。AVS(サイバネットシステム株式会社)は、汎用可視化ソフトウエアです。

講師が示す手順に従って可視化を行う受講生

3日目のAVS講習会では、AVS/Expressを用い、天文データの可視化を行いました。これは、構造解析や流体解析などなんでもこなせる汎用可視化ソフトで、特徴はモジュールプログラミングと呼ぶプログラミング方法です。このソフトでは、2Dおよび3Dグラフィック、アニメーション作成、さらにユーザーインターフェースのカスタマイズなどの開発系も、すべてモジュールの組合せで行います。そのため、パズル感覚でプログラミングし、楽しみながらデータの可視化を行うことができます。講習会では、サンプルデータを使ってAVSで何ができるかを学び、最後に実際のシミュレーションデータを用いて銀河の可視化を行いました。

受講生はそれぞれ銀河を可視化することができ、講習会に満足した様子でした。この可視化講習会は昨年も国立天文台で行っており、今後も続けていく予定です。

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