開催報告:第23回 HPC-Phys 勉強会

2024年12月7日に、計算基礎科学連携拠点(JICFuS)と明治学院大学情報数理学部に付随する情報数理科学研究所との共催で第23回 HPC-Phys 勉強会を開催しました。明治学院大学白金キャンパスを会場に、オンサイト/オンライン(Zoom)参加者も含めて合計22名の出席がありました。関西からの参加者や学部学生・大学院生の方々も交え、非常に多彩な顔ぶれとなりました。

今回は「量子計算」をテーマに掲げ、量子コンピュータの最新動向や、QunaSys社の提供する量子計算ライブラリ「QURI Parts」を用いた実践的なハンズオンを通じて、量子計算に関する知識と技術を深める機会となりました。

前半では、QunaSysの筒井翔一朗さんによる「量子コンピュータ業界動向とFTQCアルゴリズムの適用領域」と題した講演が行われました。筒井さんは量子コンピュータの最新技術や業界の進展について解説し、表面符号を用いた誤り訂正技術や量子アルゴリズムに関する議論が活発に交わされました。後半では、今井良輔さん、小津泰生さん(いずれもQunaSys)が講師を務める「QURI Parts」を使った量子計算ハンズオンが行われました。

世話人の一人である加堂さんからは
「今回の勉強会では、量子コンピュータの基礎から最新の応用まで、幅広い内容を扱うことができました。筒井さんの講演では、量子アルゴリズムや表面符号を用いた誤り訂正の技術に関する理解が深まる質疑応答が繰り広げられ、参加者からも好評でした。また、今井さん、小津さんによるQURI Partsのハンズオンでは、実際に手を動かしてアルゴリズムを体験することで、初心者から専門家まで新たな視点を得ることができたと思います。懇親会では、業界の動向に関する踏み込んだ議論も多く聞かれ、今回の勉強会が研究や技術交流の起点になったのではないでしょうか。」
とコメントをいただきました。

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