2024.12.23 東京女子大学 富谷昭夫 専任講師
近年、物理学研究にもAIが大きな影響を与え始めています。その中でも、格子QCD計算の効率化に取り組む富谷昭夫さんの研究をご紹介します。格子QCDとは、量子色力学(QCD)を格子空間上で数値的に解析する手法であり、クォークやグルーオンの相互作用を計算する強力なツールです。しかし、その計算には膨大な時間とリソースが必要で、世界最高峰のスーパーコンピュータを用いても依然として大きな課題が残されています。この難題に対し、富谷さんはChatGPTなどで知られる「Transformer」という深層学習モデルを応用し、格子QCD計算の高速化に挑んでいます。動画では、格子QCD計算に機械学習を活用する具体的な手法や、スーパーコンピュータを活用した解析の課題とそれを克服するための工夫について詳しく伺います。物理学とAIが織りなす最先端の挑戦に興味がある方は、ぜひご覧ください!