開催報告:第19回 HPC-Phys 勉強会

2023年8月31日に計算基礎科学連携拠点(JICFuS)主催で第19回HPC-Phys勉強会を開催しました。オンサイト会場に18名の参加がありました。

今年度になって、「富岳」の成果創出加速のプロジェクトが新しくなりました。同じ物理学でも、対象が広がっています。そこで今回は、各分野で用いているアルゴリズムについての紹介をお願いしました。集まったのは物理の専門家ですが、あえて物理の話を封印して計算手法について情報交換するのがこの勉強会です。パンデミック以降、初めての(ハイブリッドではない)対面開催で、会場は理化学研究所の和光キャンパスでした。

前半は、小形美沙さん(早稲田大学)には、星の形成に関する運動方程式の解法について、白川知功さん(理化学研究所)には、量子計算のシミュレーションに、テンソルネットワーク法を用いる計算手法を紹介いただきました。休憩を挟んで、Rico Pohle さん(東京大学)には、スピン系に対するモンテカルロ法について、石川健一さん(広島大学)には、格子QCDの配位生成でつかわれる、ハイブリッドモンテカルロ法について紹介していただきました(所属はいずれも勉強会当日のもの)。久々の完全対面の勉強会だったことも手伝い、いずれの講演でも活発な議論がなされました。

講演資料は、勉強会 web site からご覧になれます。
http://hpc-phys.kek.jp/

世話人の一人である金森さんからは
「休憩時間や懇談会のときに、少人数の個別の議論がいくつも行われていまいた。オンラインにはない、対面開催の良さを改めて認識しました。お忙しい中、講演を引き受けてくださった講師の皆様、会場を手配してくださった現地の世話人・スタッフの皆様、どうもありがとうございます。」
とコメントをいただきました。

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