開催報告:基研研究会「Recent advances in nuclear structure physics 2018 (RANSP2018)」

11月29日から12月3日まで京都大学基礎物理学研究所で国際研究集会“Recent advances in nuclear structure physics 2018”(RANSP2018)が計算基礎科学連携拠点(JICFuS)、およびポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」後援の下で開催されました。

研究会の様子

本研究会では、原子核における密度汎関数法と第一原理計算手法を中心に、京都の伝統的な強みである原子核のαクラスター構造に関連して、それら以外にも様々な手法を取り上げ、主に以下の研究題目に関して理論・実験双方から講演が行われました。

*原子核構造における密度汎関数法
*現実的な核力に基づいた原子核の第一原理計算と原子核反応
*原子核のハイスピン状態とエキゾチックな構造
*中性子過剰原子核の新奇な励起構造
*テンソル力、3核子力を反映する観測量
*その他の原子核構造・反応研究

本研究会では、3日間で合計31の講演があり、40名以上の参加者の間で活発な議論が行われました。また、最も重い元素である118番元素オガネソンの名称の由来となったOganessian氏による超重元素合成の研究の歴史と今後の見通しについての講演も行われました。

本研究会で講演するOganessian氏

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