カテゴリー別アーカイブ: 月刊JICFuS
宇宙の大規模構造の謎に迫る-「宇宙論的ブラソフシミュレーション」の高次精度化に挑戦
宇宙はなぜ泡のような構造をしているのか 宇宙は約138億年前に起こったビッグバンにより誕生したと考えられています。そして現在、宇宙は数千億個ともいわれる銀河が集まった「銀河フィラメント」※1と呼ばれる領域と、銀河がほとん … 続きを読む
大規模シミュレーションで核変換反応を明らかにする
2016.1.18 東京大学 富樫 智章 特任助教 核変換とは、原子核を別種の原子核に変えることです。核変換には放射性廃棄物処理を始めとして、様々な応用が考えられますが、核変換をどのような方法で実現できるかは研究途上です … 続きを読む
宇宙の成り立ちの解明につながるブラックホールの謎に迫る
2015.12.24 国立天文台 川島 朋尚 特任研究員 1916年、ドイツの天体物理学者カール・シュバルツシルトは、アインシュタインの一般相対性理論の方程式から、世界で初めて「ブラックホール」という天体の存在を導き出し … 続きを読む
太陽物理学最古の謎「黒点の11年周期変動」の答えを探して
2015.9.2 千葉大学大学院理学研究科 堀田 英之 特任助教 太陽表面に現れる「黒点」。周りより温度が低く、強い磁場に満たされた場所です。黒点の数は太陽の活動状況によって増えたり減ったりしており、それは11年の周期で … 続きを読む
チャームクォークの未知に迫る―格子QCD大規模シミュレーション
2015.8.1 筑波大学 滑川 裕介 研究員 たった1枚のグラフを描くために、スーパーコンピュータをもってしても1年かかる。そんな大変な研究を行う筑波大学計算科学研究センター研究員の滑川裕介(なめかわ・ゆうすけ)さん。 … 続きを読む
原子核の密度が10倍以上になる?-「反K中間子原子核」の研究
2015.7.6 理化学研究所仁科加速器研究センター 池田 陽一 特別研究員 宇宙には、中性子星など「コンパクト星」と呼ばれる天体が存在していることがわかっています。これは、通常の恒星に比べて密度が異常に高く、同じ質量で … 続きを読む
超大質量ブラックホールはいかにして作られたのか -定説を覆す急成長の謎にせまる
2015.4.13 国立天文台 高橋 博之 特任助教 小学校に入る前から、図鑑を見ては「宇宙はどうなっているのだろう」と思いをめぐらせてきた国立天文台特任助教の高橋博之(たかはし・ひろゆき)さん。ブラックホールの研究をし … 続きを読む
シミュレーション手法の共通化でクォークの謎の解明に貢献
2015.3.9 高エネルギー加速器研究機構 上田 悟 研究員 HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」では、「格子QCD」のコンピュータシミュレーションによる研究によって、その謎に迫ろうとしています。格子 … 続きを読む
大規模殻模型計算でニュートリノの謎に迫る
2014.12.1 東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センター 岩田 順敬 特任助教 ニュートリノの性質を明らかにすることは、宇宙や星の成り立ちの解明につながります。「究極の目標は、われわれの世界はどうできてい … 続きを読む
爆発するのか、しないのか - 超新星爆発の鍵を握る流体現象とは何か?-
2014.11.12 京都大学基礎物理学研究所 岩上 わかな 研究員 「超新星」といわれるひときわ明るい星が、空に突然現れることがあります。これは、太陽よりも大きな質量の星が、その最期に起こす大爆発の姿だと考えられていま … 続きを読む