ポスト「京」重点課題9研究報告会(8/5)

発表スライドを掲載しました(8/29)

2016年8月5日(金)に、筑波大学計算科学研究センターにおいて、定例のポスト「京」重点課題9研究報告会を行いました。参加者はTV会議を含めて14名でした。

報告者は3つのサブ課題から計5人。それぞれ30分間ほど講演し、質疑が行われました。
サブ課題Bの石井理修・大阪大学核物理研究センター准教授は、ハイペロン間力の探求において、J-PARC実験をにらみながら格子QCDによる計算について報告しました。サブ課題B責任者の柴田大・京都大学基礎物理学研究所教授は、連星合体の重力波検出について講演しました。重力波は、正確な波形テンプレートがないと検出できませんが、テンプレート作成には数値相対論シミュレーションが必須です。これまで重力波が検出された連星ブラックホールの質量は、テンプレートの精度が低いため誤差が大きいという課題がありました。高精度のシミュレーションを行うことで、誤差を減らしていくことが必要と語りました。
houkoku160805

報告者

サブ課題A
橋本省二・高エネルギー加速器研究機構教授
講演スライド

サブ課題B格子QCDグループ「物理点ゲージ配位によるS=-3セクタのバリオン間力」
石井理修・大阪大学核物理研究センター准教授
講演スライド

サブ課題B原子核グループ「大規模殻模型計算におけるZr同位体の形の量子相転移の研究と展望」
富樫智章・東京大学原子核科学研究センター特任助教
講演スライド

サブ課題B宇宙グループ「中性子星連星からの重力波テンプレートの作成」
柴田大・京都大学基礎物理学研究所教授
講演スライド

サブ課題C「宇宙線加速機構の解明に向けたプラズマ粒子シミュレーション」
松本洋介・千葉大学大学院理学研究科特任准教授
講演スライド

カテゴリー: 新着情報, 研究会報告, 重点課題⑨   パーマリンク