2014年11月10日から14日、高エネルギー加速器研究機構でKEK格子ゲージ理論スクールが開催され、大学院生を中心に29人の受講生が参加しました。
格子QCDの最初の数値シミュレーションが行われてから約30年、格子ゲージ理論の研究は目覚ましい進歩を遂げ、今では、格子QCDの真に現実的なシミュレーションを行うことが可能になり、強い相互作用の基本的性質からハドロン・原子核の物理まで、幅広いテーマの研究に応用され、発展し続けています。さらには、有限密度QCDの研究、素粒子標準理論の検証のための精密QCD計算、標準理論を越えた模型の非摂動論的研究など、これから本格化すると期待されている課題もあります。
スクールでは午前と午後に第一線で活躍している研究者が基礎を講義し、3時ごろから実際の数値シミュレーションの実習がありました。