共形ブートストラップのすごさを実感-第9回JICFuSセミナー

大槻知貴氏

大槻知貴氏

2015年4月15日(水)に理化学研究所計算科学研究機構にて、第9回JICFuSセミナーが開催され、11名の参加がありました。
今回は、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構から大槻知貴氏を招き、「Recent Progress in Conformal Bootstrap」と題し、近年非常に注目を集めている共形ブートストラップの方法について解説していただきました。

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セミナーは2部構成で,前半は共形ブートストラップの方法の詳細について、後半は大槻氏が行ったO(n)×O(m)対称性をもったLandau-Ginzburg-Wilson模型への応用研究の説明がされました。大槻氏の丁寧な解説(下に講演スライドを掲載)により、参加者は共形ブートストラップの凄まじさを実感したようでした。この方法を使った研究を実際に行いたいという声も聞かれるなど、セミナー終了後も今後の発展に関する議論が続きました。

JICFuSセミナー(JICFuS Seminor on Non-Perturbative Physics)は、京都、大阪、名古屋、神戸に在籍する格子QCDなど非摂動物理の研究者が中心となって、2013年度から新たに開催したセミナーシリーズです。関連する分野の研究者であればどなたでも参加できます。セミナーでは様々なテーマを取り上げ、講演1時間+質問1時間とたっぷり時間を取って活発に議論していきます。

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