数値シミュレーションは、複雑な現象や問題を扱う手法として、素粒子・原子核・宇宙物理の分野でも大きな役割を果たしてきました。計算機の高速化により実現できるシミュレーションの規模も大きくなり、より現実的かつ精密な計算が可能になってきています。国内では京コンピュータの次の世代を担う「富岳」の稼働が近づいており、基礎科学分野の進展にも大きな役割を果たすと期待されます。本研究会は、シミュレーションによる素粒子・原子核・宇宙物理および関連分野の研究の将来について、分野を超えて議論する場を提供するものです。いくつかのレビュー講演のほか、口頭およびポスター発表を公募します。取り上げる研究テーマの例を「プログラム概要」に挙げますが、テーマはそれらに限るものではありません。多くの方のご参加を期待しております。
- 開催日時:
- 2019年12月16日(月)~19日(木)
- 場所:
- 京都大学基礎物理学研究所・パナソニック国際交流ホール
- 使用言語:
- 日本語
- 招待講演(講演者は五十音順、タイトルは仮):
- 青山龍美 (KEK) : 「QEDの高次計算」
大須賀健 (筑波大) :「ブラックホール降着円盤とジェット形成」
金児隆志 (KEK) :「格子QCDシミュレーションとSuperKEKB」
川島直輝 (東大物性研) : 「物性物理とシミュレーション」
櫻井博儀 (理研仁科センター) : 「RIBF」
柴田大 (MPI/京大基研) :「重力波源天体とシミュレーション」
清水則孝 (東大CNS) :「原子核殻模型による中重核構造と高スピン状態」
田中雅臣 (東北大) :「重力波天体のマルチメッセンジャー観測」
田村裕和 (東北大) :「J-PARC原子核実験」
土井琢身 (理研仁科センター) :「HALQCD法による(ハイパー)核力計算」
中島秀太 (京大) :「冷却原子によるシミュレーション」
中務孝 (筑波大) :「密度汎関数による原子核構造」
西道啓博 (京大基研) :「機械学習と宇宙大規模構造」
西村淳 (KEK) :「行列模型のシミュレーションと時空形成」
平野信吾 (九州大) :「初代星形成」
肥山詠美子 (九州大/理研) :「J-PARCハイパー核実験と原子核計算」
保坂淳 (阪大RCNP) :「エキゾチックハドロンの理論と実験」
堀田英之 (千葉大) :「太陽内の熱対流」
村山斉 (東大KIPMU) :「将来の素粒子・原子核実験と宇宙観測」
山田章一 (早稲田大) :「超新星爆発シミュレーション」 - 参加費:
- 1,000円(茶菓、ポスターセッション軽食こみ。懇親会費は別途4,000円)
- 旅費支援:
- できるだけ自主財源によるご参加をお願いします。大学院生や若手等、自主財源のない方への旅費補助については、参加登録時にお申し込みください。
- 宿泊施設:
- 宿泊予約は各自でお願いします。
- 連絡先:
- QUCS2019_at_ccs.tsukuba.ac.jp
- 主催:
- 京都大学基礎物理学研究所
- 共催:
- 計算基礎科学連携拠点(JICFuS), ポスト「京」重点課題(9)「宇宙の基本法則と進化の解明」
詳細、および参加登録は公式HPをご参照ください。
https://conference-indico.kek.jp/indico/event/88/
世話人:久徳浩太郎(京大理), 佐々木健志(京大基研), 清水則孝(東大理), 土井琢身(理研), 永井智哉(筑波大), 西村信哉(京大基研), 橋本省二(KEK), 吉田直紀(東大理, KIPMU)