計算基礎科学連携拠点(筑波大学、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台)が、京都大学基礎物理学研究所、大阪大学核物理研究センターの協力も得 て行っているスパコンの共同利用プログラム「計算基礎科学プロジェクト」の公募につきまして、先日平成25年度の申請を締め切ったところですが、周知期間 が短かったため申請締め切りを7月12日(金)まで延長して再度受け付けることとします。
なお、当初の締め切りまでにご提出いただいた課題については、締切延長にかかわらず速やかに審査を行ったうえで利用開始できるようにいたします。様々な共同利用研の計算機を利用できる貴重な機会ですので、積極的なご応募をお願いいたします。
1. 応募資格
研究責任者は、次のいずれかの条件をみたすこと。国公立および私立大学、国立・公立研究所等の研究機関の研究者またはこれらに準ずる研究者。あるいは、科学研究費補助金の申請資格を有する機関に所属する研究者で、研究成果を無償で社会に還元することを主目的とするもの。
2. 研究テーマ
- 計算科学的手法による素粒子・原子核・天文宇宙の分野融合を目指す研究およびその高速化に関わる研究。
- HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」において推進される研究開発課題および萌芽的研究課題にかかわる準備的研究。
なお、研究開発課題については
http://www.jicfus.jp/field5/jp/research/questions/
を、萌芽的研究課題については
http://www.jicfus.jp/field5/jp/promotion/project-support/
をそれぞれ参照すること。
3. 利用可能な計算資源
本プログラムで利用できる計算機は、以下の機関で運用中のスーパーコンピュータの一部です。
- 筑波大学:T2K-Tsukuba(95TFlops)
- 国立天文台:CRAY XC30(502TFlops)、GRAPE-DR(16ノード)
- 高エネルギー加速器研究機構:SR16000 M1(54.9TFlops)、BlueGene/Q(1.258PFlops)
- 京都大学基礎物理学研究所:SR16000(91TFlops)
- 大阪大学核物理研究センター:SX-9、SX-8R(21.3TFlops)
別紙も参考の上、これらの中から利用を希望する機種および使用時間を申請書に明記してください。本プログラムに割り当てられる計算時間には限りがありますので、ご希望に沿えない場合があることをご了承ください。使用にあたっては、各機関の規則に従っていただきます。
4. 研究対象期間
平成25年7月8日~平成26年3月31日
(但し、筑波大学T2K-Tsukubaは~平成26年2月28日、京都大学基礎物理学研究所SR16000は~平成26年5月31日)
※締切7月12日延長分は審査後速やかに利用開始予定
5. 申請方法
以下の書類を作成し、拠点長へ提出してください。
学際共同利用プログラム「計算基礎科学プロジェクト」申請書
昨年度から継続の場合は、「計算基礎科学プロジェクト」報告書
6. 提出期限
平成25年7月12日
(6月25日から延長、当初締切分は審査後速やかに利用開始予定)
7. 選考
連携拠点が設ける審査委員会で、採否と計算時間の割り当てを決定します。
8. 利用手続きなど
研究課題の採択時には、利用を認められた各機関で定められた利用申請書を提出していただきます。ユーザー支援等のサービスも各機関が従来通り提供します。
9. 成果報告
本プログラムによって得られた研究成果については、公表時にその旨を論文に明記するとともに、研究終了時に成果報告を行っていただきます。重要な研究成果を発表される場合は、事前に担当者にご連絡ください。
10. 提出先
計算基礎科学連携拠点事務局(〒305-8577 つくば市天王台1-1-1 筑波大学計算科学研究センター内)に電子メール(jicfus-jimu[at]ccs.tsukuba.ac.jp [at]を@に変更してください)で提出。
11.問い合わせ先
ご不明の点は、電子メールにてjicfus-jimu[at]ccs.tsukuba.ac.jp([at]を@に変更してください)までお問い合わせください。
利用可能な計算資源
利用できる計算資源は、下記の機種です。本公募を通じて割り当てられる計算時間は、合計でそれぞれの機種の年間運用時間の5%以内を目安とします。
それぞれの機種の特色、運用形態については、下記のリンクも参照してください。
筑波大学
- T2K-Tsukuba: 8-node PE, 16-node PE, 32-node PE
http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/ccs/kyoudou/file/t2ktsukuba.pdf も参照。
国立天文台
- Cray XC30(Sandy bridge 2.6 GHz×16×1512 = 24192コア):最大1280コア(カテゴリ“XC-B”相当)、
http://www.cfca.nao.ac.jp/content/xc30システム も参照。 - GRAPE-DR (4プロセッサ版):最大2台(ホスト: Intel Core i7-2600K 3.4GHz、16GB)、
http://www.cfca.nao.ac.jp/content/grapeシステム利用の手引き も参照。
なお、XC30、GRAPE-DRのすべてのカテゴリについて、すでに計算時間を割り当てられている共同利用ユーザーは学際共同利用には応募できません。
高エネルギー加速器研究機構
- SR16000 M1(POWER7 32コア×56ノード):ジョブクラス 1ノード(×23)、4ノード(×4)、8ノード(×2)
- BlueGene/Q(6ラック):ジョブクラス 32ノード(×7)、128ノード(×10)、512ノード(×9)
http://scwww.kek.jp/Kekadm/system.html も参照。
高エネルギー加速器研究機構の「大型シミュレーション研究」と重複する課題の申請は認められません。
利用に際しては、十分に高い性能を得られるよう最適化を行うなど、システムの運用方針に従ってください。
京都大学基礎物理学研究所
- SR16000:全体で108ノードのうち、4ノード(256コア、メモリ384GB)を本公募向けに割り当てる予定です。
http://www.yukawa.kyoto-u.ac.jp/contents/kyoudou/computer.html も参照。
大阪大学核物理研究センター
- SX-9、SX-8R:ユーザーアカウントを提供。計算時間はフェアシェアにて配分されます。