素核宇融合による計算基礎物理学の進展-ミクロとマクロのかけ橋の構築-
主催に「理化学研究所仁科加速器研究センター」を追加しました。(10/30)
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日時:2011年12月3日(土)13:00~12月5日(月)15:00(予定)
開催場所:合歓の郷(三重県志摩市)
主催:新学術領域研究「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」、HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」、理化学研究所仁科加速器研究センター
研究会主旨
素粒子・原子核・宇宙物理の分野の連携を目指した新学術領域研究「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」(領域代表者・青木慎也、2008年度~2012年度)は、今年で4年目を迎えました。この新学術領域では、量子力学に基づくクオークの力学と核力、核力の詳細に基づく原子核構造、原子核構造とその反応に基づく超新星爆発などの天体現象など、物質の階層を越えた研究領域の形成を行っています。
また、2012年より京速コンピュータ「京」が本格稼働することを受けて、計算科学の重点分野を強化するためHPCI戦略プログラムに5つの戦略分野が設置されています。素粒子・原子核・宇宙分野は戦略分野5として、計算基礎科学連携拠点(筑波大学計算科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台)が戦略機関となり、「京」を活用した物理を展開しようとしています。
本研究会では、この新学術領域研究とHPCI戦略プログラムにおける計算科学で展開される物理の連携を図り、素粒子・原子核・宇宙分野のさらなる発展を議論します。また、新学術領域研究が始まってこれまでの研究成果、今後1年半の研究計画を議論しますので、皆さまの積極的なご参加をお待ち申し上げます。
世話人:青木慎也(筑波大)、池田陽一(東工大)、大野木哲也(阪大)、柴田 大(京大基研)、鈴木英之(東京理科大)、住吉光介(沼津高専)、中務 孝(理研)、橋本省二(KEK)、初田哲男(東大/理研)、肥山詠美子(理研)、船木靖郎(理研)、松古栄夫(KEK)、矢花一浩(筑波大)
プログラム
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12月3日(土)
13:00~13:05 挨拶 青木慎也 (筑波大)
Session-0 座長:青木慎也 (筑波大)
13:05~13:20 | A01報告 | 大野木哲也(大阪大) |
13:20~13:35 | A02報告 | 初田哲男(東大/理研) |
13:35~13:50 | A03報告 | 鈴木英之(東京理科大) |
13:50~14:05 | A04報告 | 松古栄夫(KEK) |
14:05~14:20 | 休憩 |
Session-1 座長:初田哲男 (東大/理研) (講演15分、質疑5分)
14:20~14:40 | 格子QCDシミュレーションの共通コード開発 | 野秋淳一(KEK) |
14:40~15:00 | 高温高密度での格子QCDシミュレーション | 江尻信司(新潟大) |
15:00~15:20 | 中性子星の状態方程式と星震学 | 祖谷元(天文台) |
15:20~15:40 | 超新星・GRB元素合成とニュートリノ振動 | 梶野敏貴(天文台) |
15:40~16:00 | 高エネルギー天体現象のための現実的核力に基づく核物質状態方程式 | 富樫甫(早大) |
16:00~16:20 | 状態方程式データベースの構築に向けて | 石塚知香子(東京理科大) |
16:20~16:35 | 休憩 |
Session-2 座長:肥山詠美子(理研)
16:35~16:55 | テンソル力に適した巨大次元殻模型による中性子過剰ハイパー核の構造研究の進捗状況 | 梅谷篤史(日本工業大) |
16:55~17:15 | Lattice QCD studies of strangeness S=-2 baryon-bayon interactions | 佐々木健志(筑波大) |
17:15~17:35 | Effects of Hyperons in Binary Neutron Star Merger | 関口雄一郎(基研) |
17:35~17:55 | 格子QCDによるストレンジネスS=.1のYNポテンシャル | 根村英克(筑波大) |
19:00~ | 夕食 |
12月4日(日)
Session-3 座長:橋本省二(KEK)
09:00~09:20 | Charm quark physics from lattice QCD | 滑川裕介(筑波大) |
09:20~09:40 | 格子上のベーテ・サルピータ波動関数に基づくクォーク間ポテンシャル | 飯田英明(京大) |
09:40~10:00 | 格子QCDによるクォーク間ポテンシャルの精密化 | 佐々木勝一(東大) |
10:00~10:20 | 格子QCDによるJ/ψ-Φ間相互作用及びY(4140)に関する研究 | 尾崎翔(東大) |
10:20~10:40 | HALQCDの小さすぎるNN散乱長に関するコメント | 石井理修(筑波大) |
10:40~11:00 | 格子QCDによるLS力の計算 | 村野啓子(理研) |
11:00~11:15 | 休憩 |
Session-4 座長:鈴木英之(東京理科大)
11:15~11:35 | ガンマ線バースト・極超新星に於ける爆発的元素合成 | 長滝重博(基研) |
11:35~11:55 | 超新星爆発および中性子星合体におけるrプロセス元素合成 | 和南城伸也(TUM/MPA) |
11:55~12:15 | 超新星元素合成 | 泉谷夏子(東大) |
12:15~12:35 | 核反応熱フィードバックを考慮した超新星爆発モデル | 中村航(天文台) |
12:35~13:15 | 昼食 |
Session-5 座長:松古栄夫(KEK)
13:15~13:35 | 格子量子色力学を用いた軽い原子核の計算 | 山崎剛(名大KMI) |
13:35~13:55 | In-medium similarity renormalization group for nuclear many-body problems | 月山幸志郎(東大CNS) |
13:55~14:15 | No-Core Monte Carlo Shell Model at the HPCI Strategic Program | 阿部喬(東大CNS) |
14:15~14:35 | Topological susceptibility and axial symmetry at finite temperature | Guido Cossu (KEK) |
14:35~14:55 | 有限密度格子QCDの研究と高密度への挑戦 | 永田桂太郎(広大) |
14:55~15:15 | 超弦理論と原子核 | 橋本幸士(理研) |
15:15~15:30 | 休憩 |
Session-6 座長:柴田大(基研)
15:30~15:50 | 超新星爆発の3Dシミュレーション | 滝脇知也(天文台) |
15:50~16:10 | 重力崩壊コア内の原子核組成を含む状態方程式 | 古澤峻(早大) |
16:10~16:30 | ニュートリノ輻射流体計算と状態方程式 | 住吉光介(沼津高専) |
16:30~16:50 | 状態方程式がニュートリノ駆動型超新星爆発に及ぼす影響 | 諏訪雄大(基研) |
16:50~17:10 | 超新星爆発計算のための減速Jacobi型前処理 | 今倉暁(筑波大) |
17:10~17:25 | 休憩 |
Session-7 座長:大野木哲也(阪大)
17:25~17:45 | Lattice QCD in and out of the epsilon regime | 深谷英則(阪大) |
17:45~18:05 | QCDの複素位相について | 武田真滋(金沢大) |
19:30~ | 夕食 |
12月5日(月)
Session-8 座長:中務孝(理研)
09:00~09:20 | 光放射捕獲反応の新しい計算法 | 矢花一浩(筑波大) |
09:20~09:40 | 光核反応の系統的研究に対する密度汎関数理論の応用 | 江幡修一郎(東大CNS) |
09:40~10:00 | 構造を仮定しない計算による低密度原子核物質の非一様構造 | 岡本稔(筑波大) |
10:00~10:20 | 原子核の遷移強度計算 | 寺崎順(筑波大) |
10:20~10:40 | p-n混合を入れた原子核の平均場計算 | 佐藤弘一(理研) |
10:40~11:00 | 原子核におけるα粒子凝縮状態の研究 | 船木靖郎(理研) |
11:00~11:15 | 休憩 |
Session-9 座長:住吉光介(沼津高専)
11:15~11:35 | 重力崩壊型超新星の下限質量とONeMg超新星 | 梅田秀之(東大) |
11:35~11:55 | 大質量CO星の非球対称爆発 | 大北晨平(東大) |
11:55~12:15 | 多次元ニュートリノ輻射流体コードの開発 | 長倉洋樹(京大/早大) |
12:15~12:35 | モーメント法による輸送方程式の数値解法 | 花輪知幸(千葉大) |
12:35~13:15 | 昼食 |
Session-10 座長:矢花一浩(筑波大)
13:15~13:35 | 大質量星と回転星の進化 | 吉田敬(東大) |
13:35~13:55 | ガンマ線バーストジェットからの熱的放射 | 水田晃(KEK) |
13:55~14:15 | Magnetized binary neutron star merger | 木内建太(基研) |
14:15~14:35 | ブラックホール・中性子星連星からの重力波と状態方程式の影響 | 久徳浩太郎(基研) |
14:35~14:55 | 連星中性子星合体からの重力波で探る高密度状態方程式 | 仏坂健太(京大) |
14:55~15:00 | 終わりに |
参加申込み
フォーマットに記入の上、下記メールアドレスまでご連絡ください。
締め切り:2011年11月18日(金)
氏名:
所属:
身分:
電話:
FAX:
e-mail:
講演希望: 有 ・ 無
有の場合、講演題名:
宿舎の希望: 有 ・ 無
有の場合: 12月 日(晩)~12月 日(朝) 泊
部屋の喫煙 or 禁煙希望: 禁煙 ・ 喫煙
弁当の希望: 12月4日(要 or 不要)、12月5日(要 or 不要)
*レストランなどが周りにないため、弁当をお薦めします。
旅費補助: 希望 ・ 不要
出張の期間: 12月 日~12月 日
所属住所:
自宅住所:
申し込み先:
高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 理論センター 大石麻貴子
E-mail:makiko [at] post.kek.jp([at]を@に変えてください)
Tel: 029-879-6089