滞在型研究会「全天体形成」
2011年3月11日に発生した東日本大震災、その後の福島第一原子力発電所の事故により、本年夏季は東北、関東、そして中部以西にまで広く電力需要が逼迫することが想定されます。そこで冷涼な北海道大学を会場として滞在型研究会を開催いたします。本研究会では、特に先の震災で研究インフラが大打撃を受け、また大規模な節電のために快適な研究環境を用意し難い東北・関東の研究者および学生に優先的に参加枠を割り当て、伸びやかに研究活動に励める環境を用意します。
詳しくはこちらをご覧ください。
期間:2011年8月1日(月)~8月31日(水)
場所:北海道大学
主催:国立天文台、HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」、科研費基盤(S)「第一世代天体から原始銀河に至る宇宙暗黒時代の解明」、科研費若手研究(S)「大規模数値計算による初期宇宙構造の形成、進化、およびその大域的分布の理論的研究」
研究会テーマとスケジュール
天体形成論は、黎明期に低次元対称性を仮定した問題から出発して、多次元多様な物理を考慮し現実的な構造を直接解析する段階へと成熟してきました。同時に、個別の天体を切り出して考えることから、階層的構造形成宇宙における銀河形成に代表されるように、多階層に渡る形成過程を理解することが肝要となりつつあります。本研究会は 「全天体形成」 と銘打ち、星・惑星形成から銀河形成までの宇宙の全天体形成を理論・観測両側面から多角的同時攻略を目指し、特にこれからの天文学の戦略的な展開を議論することを目的とします。
便宜上、各週にそれぞれテーマを割り当てます。ただし、議論を主眼としているため厳密なものではないとお考えください。
第1週(8/1-5): コンパクト天体・活動銀河
第2週(8/8-2): 星・惑星形成
第3週(8/15-19): High Performance Computing-宇宙における素粒子、原子核と天体形成-
第4週(8/22-26): 銀河・銀河形成
第5週(8/29-31): 高赤方偏移天体
各日、その週のテーマに沿ったスピーカーを1、2人立て、講演と議論を行います。また、1日の半分は、参加者同士の議論および各人の研究を進めるための時間とします。参加者は、都合のつく時期に滞在し、議論および研究を遂行することができますが、分野間融合を目指すため、多週にわたって滞在することを推奨します。
輻射輸送・輻射流体サマースクール
滞在型研究会「全天体形成」会期中に、「輻射輸送・輻射流体サマースクール」を行います。こちらにもふるってご参加ください。
期間:2011年8月18日(木)~8月20日(土)
場所:北海道大学
世話人:梅村(筑波大)、福江(大阪教育大)、野村(京大)
研究会・サマースクール参加申込み
スケジュールの確認および参加申込みはこちら。
滞在型研究会とサマースクールは別々の申込みが必要です。ご注意ください。
滞在型研究会「全天体形成」(旅費希望あり):7/8(金)
滞在型研究会「全天体形成」(旅費希望なし):7/15(金)
輻射輸送・輻射流体サマースクール:7/8(金)
※旅費は限られています。必ずしも希望者全員に補助できない可能性があります。
SOC:富阪幸治(天文台)、有本信雄(天文台)、千葉柾司(東北大)、百瀬宗武(茨城大)、羽部朝男(北大)、梅村雅之(筑波大)、岡本 崇(筑波大)、吉田直紀(東大)、牧野淳一郎(東工大)、小林正和(天文台)、馬場淳一(天文台)、斎藤貴之(天文台)
LOC:羽部朝男(北大)、勝田 豊(北大)
問い合わせ先:Aug2011HokudaiSOC [at] cfca.nao.ac.jp([at]を@に変えてください)