開催報告:素粒子・原子核・宇宙「京からポスト京に向けて」シンポジウム 2018

2019年1月9日(水)、10日(木)に筑波大学東京キャンパスにて、素粒子・原子核・宇宙「京からポスト京に向けて」シンポジウムを開催しました。参加者は63名でした。2016年度から本格実施が始まったポスト「京」重点課題9、プロジェクト遂行最終年度を目前にしてアプリ開発・研究成果を中心に全20講演を行い、活発な議論がなされました。

はじめに文部科学省の坂下室長からのご挨拶があり、続いて基調講演として理研R-CCSの佐藤副プロジェクトリーダーからポスト「京」システムの概要と開発進捗状況についてお話しいただきました。次に全体セッションとして、今年度までの重点課題9これまでの進捗状況とポスト「京」を見据えた今後の計画について重点課題9サブ課題A責任者であるKEKの橋本教授から解説がありました。講演では「成果創出フェーズ」へ移る重点課題について、今後は「社会的・科学的課題」に対する成果が求められること、特に基礎科学をテーマとしている重点課題9では純粋科学としてわかりやすい成果発表が求められることを強調され、具体的目標として2つのテーマを提示しました。その後、招待講演として東大IPMUの松本准教授からダークマターの直接・間接探査を軸に今後の高エネルギー・宇宙物理学の注目すべきテーマについてお話しいただき、この中でスーパーコンピュータを用いたシミュレーション研究の果たす役割などについて解説を頂きました。

これ以降2日間をかけて各研究テーマの講演を行いました。各研究は継続して進展をしており、ポスト「京」へ向けての展望や技術的な調整の話もなされました。最後に重点課題9責任者の京都大学・青木慎也教授から挨拶があり、閉会となりました。

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