第2回ポスト「京」重点課題9研究報告会(10/14)

2016年10月14日(金)に、筑波大学計算科学研究センターにおいて、第2回ポスト「京」重点課題9研究報告会を行いました。参加者はTV会議を含めて21名でした。

報告者は3つのサブ課題から計5人。それぞれ30分間ほど講演し、質疑が行われました。
サブ課題Aの伊藤祐太・高エネルギー加速器研究機構研究員は、超弦理論の数値シミュレーションについて報告しました。初期宇宙のダイナミクスを調べるためには、超弦理論を扱う必要があります。超弦理論は10次元時空上で定義され、これを非摂動的に扱うために行列模型を用います。くりこみ群的手法を確立させて、この課題に取り組んでいます。サブ課題Bの阿部 喬・東京大学大学院理学系研究科助教は、軽い原子核(8Be、10Be、12Cなど)の状態を第一原理計算で解いて、αクラスタ構造などの解明を行っているとの報告がありました。
161014

報告者

サブ課題C「Machine learning, an emulator, and the future of cosmological simulations」
吉田直紀・東京大学大学院理学系研究科教授
講演スライド

サブ課題B格子QCDグループ「格子QCD計算を用いた核媒質中におけるハイペロンの研究」
井上貴史・日本大学生物資源科学部准教授
講演スライド

サブ課題B原子核グループ「モンテカルロ殻模型による軽い核の第一原理計算」
阿部 喬・東京大学大学院理学系研究科助教
講演スライド

サブ課題B宇宙グループ「精密計算と長時間計算で迫る超新星爆発」
滝脇知也・国立天文台理論研究部助教
講演スライド

サブ課題A「初期宇宙のダイナミクスの解明に向けた超弦理論の数値シミュレーション」
伊藤祐太・高エネルギー加速器研究機構研究員
講演スライド

カテゴリー: 新着情報, 研究会報告, 研究報告会 パーマリンク