科学技術週間-ポスト「京」重点課題9関連機関の一般公開

第58回科学技術週間(2017年4月17日~23日)期間中の4月22日(土)に、ポスト「京」重点課題9実施機関で一般公開を行いました。3機関合計で約940名に来場いただきました。

筑波大学計算科学研究センター一般公開

筑波大学計算科学研究センターは、一般公開「スーパーコンピュータを見に行こう!」を行いました。12:30~16:00の見学時間中に、41名の方(うち高校生以下の青少年19名)にお越しいただきました。

40分間のツアーでは、まず計算科学とスーパーコンピュータについて説明をした後、小林諒平助教(高性能計算システム研究部門)の解説とともにスーパーコンピュータ「COMA」を見学していただきました。COMAの特徴でもあるメニーコアアーキテクチャの説明を聞いて膨大なコア数に驚いたり、冷却システムを肌で感じたりと、みなさまに楽しんでいただけました。
見学ツアーの後半では、浮田尚哉研究員(素粒子物理研究部門)が「スパコンで質量の起源を探る」というタイトルで研究紹介をしました。素粒子について色々な疑問・質問が飛び出し、大変盛り上がりました。

理化学研究所(和光)一般公開1

理化学研究所仁科加速器研究センターの初田量子ハドロン物理学研究室が、理研和光地区一般公開に出展しました。来場者は約700人。小中学生から退職された方まで幅広くお越しいただきました。

ミクロの素粒子からマクロの宇宙まで、現代理論物理学の最前線をパネルとビデオを用いて解説しました。理論物理学研究の最前線に立つ研究者が解説員として来場者の疑問・質問に答えました。
また、例年人気の量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー』のサンプルを配布。用意した500セットを4時間ほどで配り切りました。

理化学研究所(和光)一般公開2

東京大学理学系研究科附属原子核科学研究センターの理論グループが、ポスト「京」重点課題9関連のパネル展示を行い、サブ課題Bに関する研究成果を紹介しました。ブース会場には、小学生から年配の方まで幅広く、およそ200人の方々にお越しいただきました。

とくに原子核の形に関する研究が来場者の興味をひいていました。それらの成果を出すためには、スーパーコンピュータの技術と量子多体問題の解法、両方の発展が必要であることを知っていただく良い機会になりました。

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