KEK理論研究会2016が、12月6日~9日に高エネルギー加速器研究機構で行われました。参加者は約100名でした。
今回はポスト「京」重点課題9のテーマでもある、格子ゲージ理論や行列模型に関連した講演が多く行われました。特に3日目は、有限密度QCDの計算機シミュレーションにおける「符号問題」に対する新しいアプローチについて議論されました。素粒子の標準模型を格子ゲージ理論によって定式化する際に生ずる問題とその解決法について、3人の専門家が講演。これらのテーマについては、ポスター発表においても活発に議論がされました。
その他にも、超弦理論の行列定式化、ブラックホール、インフレーション、超対称ゲージ理論などに関するユニークな講演がなされました。講演の途中でも多くの質問が出たり、展示ポスターの前で多くの人が集まって議論をしたり、非常に有意義な研究会となりました。
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- 開催案内:KEK理論研究会2016(12/6-9)