研究開発課題

研究計画

①格子QCDによる物理点でのバリオン間相互作用の決定 ②大規模量子多体計算による核物性解明とその応用 ③超新星爆発およびブラックホール誕生過程の解明 ④ダークマターの密度ゆらぎから生まれる第1世代天体形成
2010年度 ・次世代スパコン向け計算プログラムの開発・最適化およびアルゴリズムの改良
・ゲージ配位生成のテスト
・2体バリオン力精密計算のためのテスト
・3体核力計算のためのコード開発および実証テスト
・モンテカルロ殻模型の並列コードの性能向上、テスト、チューニング ・研究テーマによってA~Dの4班に分ける
・各班でコード開発とテストを進める
・ダークマターシミュレーション、銀河形成・星形成シミュレーションのそれぞれについて、並列化性能の向上・チューニングを進める
2011年度 ・前年度より継続 ・比較的軽い原子核の第1原理計算を実行
・質量数が70~90の重い原子核について、精度よく計算を行う
・79Se など応用上重要な原子核の物性を明らかにする
・ベータ遷移が禁止プロセスのため、波動関数の精度の維持にも努める
・前年度より継続
・A班、B班は「京」以外を用いて、サイエンスランを開始
前年度より継続
・ダークマターシミュレーションについては大規模計算の開始を見込む
2012年度 ・ゲージ配位生成開始
・基本物理量計算および共鳴状態の解析開始
・軽い安定原子核の構成開始
・2体核力の系統的精密計算開始
・前年度より継続 ・A班、B班は「京」でシミュレーションテストを実行する
・A班、B班は「京」で超大規模の象徴的シミュレーションを実行する
・C班、D班はコード開発を進めながら、サイエンスランの実行を見込む
・ダークマターシミュレーションの大規模計算を実行する。目標は81923 粒子
・銀河形成・星形成は、予備的なシミュレーションを行うとともに、「京」を使ってチューニングを行う
2013年度 ・前年度からの継続
・3体核力の大規模計算開始
・中間的な質量の原子核の第1原理的計算を行う
・重い原子核の計算を質量数130程度まで広げる。
・応用面では99Tc、 126Sn などの重要各種を順次計算する
・A班、B班は本格実行
・C班、D班は「京」以外でサイエンスランを開始
・ダークマターシミュレーションを継続する
・第一世代天体形成について大規模計算を開始する
2014年度 ・ゲージ配位生成終了
・基本物理量計算および共鳴状態の解析終了
・軽い安定原子核の構成終了
・新粒子探索開始
・状態依存性を含めた2体バリオン力の精密データ完成
・状態依存性を含めた3体核力の詳細追求
・2体バリオン力および3体核力のデータを用いた少数バリオン系計算を実行し、J-PARC実験との定量的比較を実施
・前年度より継続 ・C班、D班が「京」でテストおよび本格実行
・C班、D班が「京」で超大規模の象徴的シミュレーションを実行
・銀河形成について大規模計算を開始する。バリオン粒子で109 を目標とする
2015年度 ・次々世代計算機における大規模シミュレーションに向けての技術開発
・新粒子探索
・多体バリオン力解明に向けての理論的定式化
・前年度までの計算を発展させる
・鉛からウラン近辺までを含む広い種類の原子核の試験的計算を行う
・C班、D班が「京」で本格実行 ・第一世代天体形成・銀河形成の大規模計算を継続する

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