2015年5月14日(木)に東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトにて、“10sor network workshop”-Field 2 x 5 joint workshop on new algorithms for quantum manybody problems-が行われました。参加者は42名でした。本研究会は、HPCI戦略プログラム分野2と分野5の合同で行われました。
量子多体系は素粒子、原子核、物性など広い範囲の物理系で現れる普遍的なテーマです。この分野では負符号問題など従来の方法では解析の難しい系があり、その解明に向けて新しい方法の開発が必要とされています。本研究会は、テンソルネットワークを中心に、物性・素核宇宙分野で共通する話題や新しい方法を、分野を越えて活発に議論する事を目的としました。
研究会では素粒子・原子核、物性を概観する発表の後、テンソルネットワーク、量子もつれ、AdS/CFTなど、近年分野を超えて興味を持たれているトピックスについて、講演者が最新の研究成果を発表しました。(講演スライドを掲載しました)
物性、素粒子、重力理論など様々な分野からの参加者が活発な議論を行いました。参加者からは「ものすごく勉強になりました」などのコメントが寄せられるなど、好評を博しました。今後の学際的な研究への発展が期待されます。