開催報告:第22回 HPC-Phys 勉強会

2024年8月28日に計算基礎科学連携拠点(JICFuS)主催で第22回HPC-Phys勉強会を開催しました。参加者は19名でした。

量子計算の一種に、量子アニーリングがあります。最適化問題をイジング模型のエネルギー最小化問題に置き換え、エネルギーを最小化する状態を見つけ出すことで最適化問題を解く手法です。

青山茂義さん(KEK)に、この手法と従来のコンピュータでの計算と組み合わせた、量子・古典ハイブリッド計算の例を紹介していただきました。量子力学的に相互作用しているN個の粒子の波動関数を記述するには膨大な数の基底関数が必要になります。量子アニーリングを利用することで、用意するべき基底関数を大幅に減らせるとのことです。

講演資料は、勉強会 web site からご覧になれます。
http://hpc-phys.kek.jp/

世話人の一人である金森さんからは
「前回の勉強会でご講演予定だった青山さんに、改めて講演していただきました。次回も量子計算に関する話題で、対面での開催を予定してます。」
とコメントをいただきました。

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