量子力学的多体系の予測の難しさをランク付けする 統一的数値指標を提唱
2024.10.18 量子多体問題の解析は、物質の新たな性質を理解するための挑戦的な課題であり、量子コンピュータの性能が注目されています。しかし、量子優越性の基準は曖昧でした。早稲田大学や東北大学などの国際チームは、量子多体問題の計算精度を統一的に評価する指標を提案し、量子コンピュータが取り組むべき課題や量子優越性の基準を明確にしました。 ……
機械学習を組込んだ第一原理強相関電子状態計算法を用いて、 銅酸化物超伝導の物質依存性を定量再現し、超伝導を制御する主成分が明らかに
2023.11.29 1986年に発見された銅酸化物高温超伝導体の多様性は長年の物理学の謎でした。早稲田大学/上智大学の金子隆威 研究院准教授/客員准教授、物質・材料研究機構の山地洋平 グループリーダー、早稲田大学/上智大学/東京大学の今田正俊 上級研究員/客員教授/名誉教授はの研究チームは、第一原理計算と機械学習を組み合わせ、スーパーコンピュータ「富岳」を用いて4種の物質に関する研究を行い、超伝導の主要因子を明らかにしました。この成果は、高温超伝導のメカニズムの理解を進める重要な一歩となりました。……
クォーク4個から成る「純粋テトラクォーク」
2023.10.20 理化学研究所(理研)数理創造プログラムの土井琢身専任研究員、初田哲男プログラムディレクター、リュー・ヤン研修生(研究当時)、京都大学基礎物理学研究所の青木慎也教授、大阪大学感染症総合教育研究拠点の池田陽一教授らの国際共同研究グループは、クォーク4個から成る純粋テトラクォーク状態Tccの性質を理論的に解明しました。……
スーパーコンピュータ「富岳」HPCG、Graph500にて7期連続世界第1位を獲得
2023.5.22 理化学研究所(理研)が2020年4月に試行的利用を、2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、「Graph500」において7期連続の第1位、「TOP500」で第2位、「HPL-MxP」で第3位を獲得しました。……
スーパーコンピュータ「富岳」HPCG、Graph500にて6期連続世界第1位を獲得
2022.11.15 理化学研究所(理研)が2020年4月に試行的利用を、2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、「Graph500」において6期連続の第1位を、「TOP500」で第2位、「HPL-AI」において第3位を獲得しました。……
貴金属に富んだ星々は 100 億歳
2022.11.14 東北大学大学院理学研究科の平居悠 研究員らは国立天文台、計算基礎科学連携拠点、神戸大学と共同で、国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅡ」を用いて、天の川銀河ができる様子を世界最高解像度でシミュレーションすることに成功しました。……
マイナビニュース(11/17), NEWS SALT(11/25), sorae(12/1)
超変形した原子核 40Ca 崩壊メカニズムを解明
2022.6.20 大阪大学核物理研究センター、オーストラリア国立大学、日本原子力研究開発機構、東京大学、GITAM 大学の国際共同研究グループ(代表:大阪大学・井手口准教授)は、カルシウム40(40Caの超変形状態から球形の基底状態への崩壊遷移が予想外に抑制されていることを世界で初めて明らかにしました。……
新しい高精度シミュレーションが明らかにした星団形成の現場
2022.6.8 東京大学大学院理学系研究科の藤井通子准教授らは、独自に開発したシミュレーション手法を用い、これまでより星の運動を正確に解いた星団形成シミュレーションを行いました。その結果、星同士の重力相互作用によって大質量星が星団の中心から外縁部へと弾き出される時に、星団中心部分に集まる密度の高い分子雲の一方に穴を開け、星団の中心から一方向に広がる電離領域が作られました。また、ガイア衛星の観測データとの比較により、オリオン大星雲の大質量星の運動が、シミュレーションから予測されるものと一致していることを示しました。……
スーパーコンピュータ「富岳」HPCG、Graph500にて5期連続世界第1位を獲得
2022.5.30 理研が2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、「Graph500」において5期連続の世界第1位を獲得しました。また「TOP500」、「HPL-AI」についてはそれぞれ第2位でした。……
天の川銀河中心のブラックホールの撮影に初めて成功
2022.5.12 史上初の天の川銀河中心のブラックホールの画像。これは、私たちが住む天の川銀河の中心にある巨大ブラックホール、いて座A*の姿を初めて捉えた画像です。この天体がブラックホールであるということを初めて視覚的に直接示す証拠です。地球上の8つの電波望遠鏡を繋ぎ合わせて地球サイズの仮想的な望遠鏡を作るイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)によって撮影されました。……
NHKニュース(5/13), 時事通信(5/12),沖縄タイムス(5/12), nippon.com(5/13), 朝日新聞デジタル(5/12),FNNプライムオンライン(5/13), 新潟日報(5/12),日刊スポーツ(5/12)
スーパーコンピュータ「富岳」で炭素の起源を探る
2022.4.27 理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター核分光研究室の大塚孝治客員主管研究員、阿部喬協力研究員、東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センターの角田佑介特任研究員(研究当時)、日本原子力研究開発機構の宇都野穣主任研究員らの国際共同研究グループ※は、スーパーコンピュータ「京」と「富岳」[1]を用いた第一原理計算[2]により、炭素-12(12C)原子核(陽子数6、中性子数6)の量子構造を明らかにしました。……
天の川銀河中心の巨大ブラックホール天体「いて座A*」の構造
2022.2.22 東アジアVLBI観測網による波長1.3センチと7ミリ帯の電波観測データから、天の川銀河の中心にひそむ巨大ブラックホール天体「いて座A* (エースター)」の詳しい構造が明らかになりました。観測で得られた放射領域の大きさは、いて座A*の巨大ブラックホールに降着するガス流の中に非常に高いエネルギーに加速された非熱的電子が含まれていることを、そして放射領域のほぼ円形な形状は、降着円盤の回転軸(もしくは微弱なジェットの噴出方向)がほぼ地球方向に向いている可能性を示唆しています。……
BIGLOBEニュース(2/24)
スーパーコンピュータ「富岳」TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500にて4期連続世界第1位を獲得
2021.11.16 理研が2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングのTOP500、HPCG(High Performance Conjugate Gradient)、HPL-AI、Graph500のすべてにおいて、4期連続の世界第1位を獲得しました。 ……
Preferred Networks 社と共同開発した深層学習用スーパーコンピュータMN-3、Green500で3度目の世界1位を獲得
2021.11.16 牧野副拠点長らの研究グループが Preferred Networks 社と共同開発した深層学習用スーパーコンピュータMN-3が、39.38GFlops/Wの電力効率を記録しGreen500ランキングで3度目の世界1位を獲得しました。 ……
「富岳」を用いた宇宙ニュートリノの数値シミュレーションに成功〜2021年ゴードン・ベル賞ファイナリストに選出〜
2021.10.28 筑波大学計算科学研究センターの吉川耕司を中心とする研究グループは、ブラソフシミュレーションと呼ばれる全く新しい手法を世界で初めて採用し、スーパーコンピュータ「富岳」の全システムを用いて宇宙大規模構造におけるニュートリノの運動に関する大規模数値シミュレーションを実行することに成功しました。……
スーパーコンピュータ「富岳」で 太陽の自転の謎、解ける
2021.9.14 千葉大学大学院理学研究院の堀田英之准教授と名古屋大学宇宙地球環境研究所長の草野完也教授は、スーパーコンピュータ「富岳」による超高解像度計算によって、太陽内部の熱対流・磁場を精密に再現しました。それにより、太陽では赤道が北極・南極(極地方)よりも速く自転するという基本自転構造を、世界で初めて人工的な仮説を用いずに再現することに成功しました。……
exciteニュース(9/14)
世界最大規模の”模擬宇宙”を公開
2021.9.6 千葉大学 石山智明 准教授を中心とする国際研究グループは、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイII」の全システムを用いて、世界最大規模のダークマター構造形成シミュレーションに成功し、100テラバイト以上のシミュレーションデータをインターネットクラウド上に公開しました。現在、国立天文台のすばる望遠鏡などを用いた大規模天体サーベイ観測が進められていますが、観測から多くの情報を引き出し検証するには、銀河や活動銀河核の巨大な模擬カタログが必要です。本データはそのための基礎データとして位置づけられ、宇宙の大規模構造と銀河形成の解明に向けた研究に役立てられます。……
ITmedia NEWS(9/10)
スパコンで予言する魅惑の新粒子「チャームダイオメガ」
2021.8.31 理化学研究所(理研)数理創造プログラムの杉浦拓也特別研究員、初田哲男プログラムディレクター、仁科加速器科学研究センター量子ハドロン物理学研究室のトン・フイ研修生(研究当時)、リュ―・ヤン研修生、土井琢身専任研究員、京都大学基礎物理学研究所の青木慎也教授の共同研究グループは、チャームクォーク6個からなる新粒子「チャームダイオメガ」の存在を理論的に予言しました。……
マイナビニュース(9/1)
スーパーコンピュータ「富岳」3期連続で4つのランキングの世界第1位を獲得
2021.7.1 理研が2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」が世界のスーパーコンピュータに関するランキング、TOP500、HPCG(High Performance Conjugate Gradient)、HPL-AI、Graph500」のすべてにおいて3期連続で世界第1位を獲得しました。 ……
Preferred Networks 社と共同開発した深層学習用スーパーコンピュータMN-3、省電力性能ランキングGreen500で再び世界1位を獲得
2021.6.28 牧野副拠点長らの研究グループが Preferred Networks 社と共同開発した深層学習用スーパーコンピュータMN-3が、29.70 Gflops/W*1(1W・1秒あたり約297億回の演算)の省電力性能を実現しGreen500で2020年6月に続く2度目の世界1位を獲得しました。 ……
多波⻑同時観測でさぐる M87 巨⼤ブラックホールの活動性と周辺構造
2021.4.14 2017 年 4 ⽉、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)と地球上の各地、さらに宇宙にある多くの電波望遠鏡、可視光線・紫外線望遠鏡、エックス線望遠鏡、ガンマ線望遠鏡が、楕円銀河 M87 の中⼼にある巨⼤ブラックホールを⼀⻫に観測しました。そのデータを組み合わせることで、この巨⼤ブラックホールがこのとき⾮常に「おとなしい」状態にあったことが明らかになりました。また、観測結果と理論・シミュレーション研究の結果を⽐較したところ、EHT で観測されたリング状の電波放射領域とは異なる場所でガンマ線が放射されていると考えると、観測結果をうまく説明できることがわかりました。これは、巨⼤ブラックホールが噴き出すジェットが複雑な構造を持っていることを⽰す結果であり、ジェットの形成メカニズムやブラックホールとのつながり、多彩な電磁波放射メカニズムの解明に迫るための新たな知⾒を与える成果といえます。 ……
プレスリリース:宇宙を⾶び交うニュートリノの動きを明らかに
2020.12.1 物質を構成する基本的な素粒⼦の⼀つであるニュートリノは我々の宇宙に⼤量に存在し、わずかながら質量を持つことが知られています。しかし、その質量は、地上の素粒⼦実験などでは測定が困難で、未解明の謎として残っています。⼀⽅、宇宙における天体や物質の分布(⼤規模構造)の詳細な観測からニュートリノの質量を測定できることが近年の宇宙進化の理論によって⽰され、⼤型観測プロジェクトが世界中で計画されています。 ……
プレスリリース:超巨大ブラックホールから吹く「風」の再現に成功
2020.11.19 超巨大ブラックホールから吹く「風」の謎を解明概要宇宙には数多くの銀河があり、その中心には超巨大ブラックホールが存在しています。ブラックホールは周りにあるガスを次々に吸い込んでいきますが、なかにはブラックホールに吸い込まれずに、外に向かって高速で吹き出すガスも存在します。強い重力源であるはずのブラックホールから重力に逆らって「風」が吹き出すのは、一見不思議な現象です。……
スーパーコンピュータ「富岳」4つのランキングにおいて2期連続で世界第1位を獲得
2020.11.17 理研と富士通が共同で開発しているスーパーコンピュータ「富岳」がTOP500、HPCG、HPL-AIおよびGraph500の4つのランキングにおいて世界第1位を獲得しました。2020年6月に続いて2期連続での快挙となります。 ……
Preferred Networks 社の深層学習用スーパーコンピュータMN-3、Green500リストで世界2位にランキング
2020.11.17 牧野副拠点長らの研究グループが Preferred Networks 社と共同開発した深層学習用スーパーコンピュータMN-3が、26.04GFlops/Wの電力効率を記録しGreen500ランキングで世界2位にランキングされました。 ……
プレスリリース:原子核の存在限界(中性子ドリップライン)の新たなメカニズム
2020.11.5 原子核は陽子と中性子の塊であり、陽子や中性子の数が最大いくらになれるかは、学術上重要な基本的問題である。一方、ある元素において最大の中性子数(N)の原子核は中性子ドリップラインと呼ばれ、その全容は分かっていない。本研究では、素粒子の根本理論である量子色力学(QCD)から始め、原子核中での有効核力を求め、ドリップラインや励起エネルギー準位を第一原理的にスーパーコンピュータでのシミュレーションで計算し、実験データとの一致を見た。……
スーパーコンピュータ「富岳」4つのランキングにおいて世界第1位を獲得
2020.6.23 理化学研究所(理研)が開発主体として開発・整備を進めているスーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、「TOP500」「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」「HPL-AI」「Graph500」のすべてにおいて第1位を獲得しました。「TOP500」「HPCG」「Graph500」で同時に世界1位を獲得するのは世界初となります。 ……
プレスリリース:新たなハイパー原子核「グザイ・テトラバリオン」
2020.3.5 理研仁科加速器科学研究センターストレンジネス核物理研究室の肥山詠美子室長、量子ハドロン物理学研究室の土井琢身専任研究員、理研数理創造プログラムの初田哲男プログラムディレクター、京都大学基礎物理学研究所の佐々木健志特任助教らの国際共同研究グループは、グザイ粒子1個と核子3個からなる新たなハイパー原子核(ハイパー核)「グザイ・テトラバリオン」の存在を理論的に予言しました。……
プレスリリース:宇宙の大規模構造の複雑な統計パターンを高速予言する人工知能(AI)ツールを開発
2020.2.7 京都大学基礎物理学研究所西道啓博特定准教授兼東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)客員科学研究員)、Kavli IPMU高田昌広主任研究者、弘前大学、国立天文台、名古屋大学の研究者からなる共同研究チームは、現在の宇宙で観測される銀河の大域的空間分布に見られる「網の目構造」の起源を調査するために、国立天文台のスーパーコンピュータ 「アテルイ」及び 「アテルイII」を用いて、大規模な宇宙の構造形成シミュレーションを実行しました。……
プレスリリース:原子核の形の基本原理と量子系での自己組織化
2019.11.26 重い原子核は球から楕円体に変形し、それが回転して回転バンドを作る。ポスト「京」重点課題9に参加している東京大学・理研グループは、同グループが推進してきたモンテカルロ殻模型計算による大規模並列計算を、スーパーコンピュータ「京」やオークフォレスト・パックスのような大型スパコンを用いて行い、サマリウム-154 (154Sm) やエルビウム-166 (166Er) のような典型例に対し、有効核力で相互作用する核子多体系のシュレーディンガー方程式の解として回転バンドを初めて求めた。……
プレスリリース:魔法数研究に金字塔
2019.5.2 理化学研究所 仁科加速器科学研究センターRI物理研究室の谷内稜リサーチアソシエイト、ドルネンバル・ピーター専任研究員、櫻井博儀室長らの国際共同研究グループは、中性子過剰なニッケル同位体である78Ni原子核(陽子数28、中性子数50)のガンマ線分光に成功し、長年未解決であった二重魔法性の直接的証拠を発見しました。……
プレスリリース:史上初、ブラックホールの撮影に成功
2019.4.10 イベント・ホライズン・テレスコープは、地球上の8つの電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクトであり、ブラックホールの画像を撮影することを目標としています。2019年4月10日、研究チームは世界6か所で同時に行われた記者会見において、巨大ブラックホールとその影の存在を初めて画像で直接証明することに成功したことを発表しました。……
プレスリリース:磁気モーメントから分かる銅同位体の新たな姿
2019.1.30 ポスト「京」重点課題 9に参加している理研を中心とするグループはは、中性子過剰な銅同位体75Cu(陽子数29、中性子数46)原子核の励起状態の磁気モーメント測定に世界で初めて成功しました。……
プレスリリース:水銀原子核はハムレット
2018.10.2 ポスト「京」重点課題 9に参加している東京大学を中心とするグループは、同グループが推進してきたモンテカルロ殻模型計算による大規模並列計算をさまざまな場合に対して行ってきた。今回は、主にスーパーコンピュータ「京」を用い、計算可能な限界に挑戦して水銀同位体原子核の表面の形に関する難問を解決した。……
プレスリリース:原子核形状の2次相転移をスパコンシミュレーションで発見
2018.8.11 ポスト「京」重点課題9に参加している東京大学を中心とするグループは、同グループが推進してきたモンテカルロ殻模型計算による大規模並列計算を、京やオークフォレスト・パックスのような最新で世界最大級のスパコンを用いて行い、錫の原子核についての難問を解決した。……
プレスリリース:新粒子「ダイオメガ」-スパコン「京」と数理で予言するクォーク 6 個の新世界-
2018.5.24 理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター量子ハドロン物理学研究室の権業慎也基礎科学特別研究員、土井琢身専任研究員、数理創造プログラムの初田哲男プログラムディレクター、京都大学基礎物理学研究所の佐々木健志特任助教、青木慎也教授、大阪大学核物理研究センターの石井理修准教授らの共同研究グループ「HAL QCD Collaboration」は、スーパーコンピュータ「京」を用いることで、新粒子「ダイオメガ(ΩΩ)」の存在を理論的に予言しました。……
マイナビニュース(5/24)、 日本経済新聞(5/24)、 PC Watch(5/24)、 財経新聞(5/25)、 fabcross for エンジニア(5/25)、大学ジャーナルオンライン(6/3)、JBpress(6/14)
プレスリリース:ニュートリノや宇宙プラズマのシミュレーション精度が飛躍的に向上-ブラソフ方程式の高精度数値解法を開発
2017.11.13 筑波大学計算科学研究センター 田中 賢研究員、吉川耕司講師、海洋研究開発機構 簑島 敬研究員、東京大学大学院理学系研究科/国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 吉田直紀教授らは、ニュートリノや宇宙プラズマの運動を記述する基礎方程式「ブラソフ方程式」の高精度数値解法を開発しました。……
OPTRONICS(11/14)、マイナビニュース(11/21)、つくばサイエンスニュース(11/21)
プレスリリース:ビッグバン直後の超音速ガス流が生んだモンスターブラックホールの種
2017.9.25 東京大学のプレスリリースより転載
東京大学と京都大学を中心とする研究グループは、「アテルイ」をはじめとするスーパーコンピュータを用いたシミュレーションを行い、ビッグバン後の超音速ガス流から太陽の34,000倍もの重さをもつ巨大ブラックホールが誕生することを明らかにしました。……
テレビ朝日(9/29)、マイナビニュース(9/29)、共同通信(9/29)、NHK(9/29)、日刊工業新聞(9/29)、胆江新聞(9/29)
プレスリリース:宇宙線誕生過程の解明に大きく迫る
2017.9.25 千葉大学のプレスリリースより転載
千葉大学大学院理学研究院ハドロン宇宙国際研究センター松本洋介特任准教授、東京大学大学院理学系研究科天野孝伸准教授、星野真弘教授、国立天文台天文シミュレーションプロジェクト加藤恒彦専門研究職員の研究グループは、スーパーコンピュータ「京」を使った超大規模数値実験により、超新星爆発等によって発生する強い天体衝撃波の3次元構造を……
マイナビニュース(9/27)
ウエブリリース:原子核が球から楕円体に変形する-スーパーコンピュータ「京」で理論的に明らかに
2017.8.3
ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」サブ課題B原子核グループは、米論文誌『Physical Review Letters』に2016年10月から立て続けに、原子核の変形に関する論文を発表。その内4本がエディターズ・サジェスチョンに選ばれ、物理学上の重要な成果としてPRL誌に認められました。……
新粒子候補テトラクォークZc(3900)の正体-大規模数値シミュレーションで解明
2016.12.14 理化学研究所のプレスリリースより転載
理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター初田量子ハドロン物理学研究室の池田陽一客員研究員、土井琢身専任研究員、初田哲男主任研究員、京都大学基礎物理学研究所の青木慎也教授らの共同研究グループ「HAL QCD Collaboration」は、スーパーコンピュータを用いた大規模数値シミュレーションにより、「クォーク」4個から成る新粒子……
OPTRONICS(12/14)
プレスリリース:原子核での形の量子相転移とスーパーコンピュータ「京」による シミュレーション
2016.10.18 東京大学のプレスリリースより転載
東京大学大学院理学系研究科の大塚孝治教授、富樫智章特任助教、角田佑介特任研究員、及び、清水則孝特任准教授らの研究グループは、文部科学省ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」のもとでスーパーコンピュータ「京」等を用いた、原子核の陽子—中性子多体構造に関する大規模数値シミュレーションを進めており、……
時事通信(10/18:YAHOO!ニュース、BIGLOBEニュース、Exiciteニュース、ジョルダンニュース!)
プレスリリース:横顔が輝く宇宙灯台-謎の超高輝度X線パルサーの正体をスパコンがあばく
2016.9.6 国立天文台のプレスリリースより転載
X線で通常の何百倍も明るい天体は、ブラックホールに多量のガスが流れ込んで明るく光っていると考えられていました。しかし最近この明るい天体のなかに周期的な明滅を示すものが発見され、その正体が大問題となりました。……
しんぶん赤旗(9/9)、胆江日日新聞(9/11)、MEDIA INAF(9/12)、AstroArts(9/14)、DSPACE 読む宇宙旅行(9/29)
プレスリリース:太陽最古の謎 解決に王手 スーパーコンピュータ「京」による世界最高解像度計算で 太陽の磁場生成メカニズムを世界で初めて解明
2016.3.25 千葉大学のプレスリリースより転載
千葉大学大学院理学研究科の堀田英之特任助教らの国際チームは、スーパーコンピュータ「京」で可能になった超高解像度計算により、太陽活動11年周期を作るような大規模な磁場構造を生成・維持するメカニズムを世界で初めて……
共同通信(3/25:中日新聞、産経新聞、千葉日報、神戸新聞、大阪日日新聞、山陰中央新報、秋田魁新報、長崎新聞、静岡新聞、四国新聞、Yahoo!ニュース、exciteニュース、Infoseekニュース、livedoor NEWS)、時事通信(3/25:ガジェット通信、日刊アメーバニュース、WSJ日本版)、朝日新聞(3/25)、日本経済新聞(3/28)、日刊工業新聞(3/28)
IBTimes(3/24)、Space.com(3/24)、Howstuffworks(3/25)、Popular science(3/25)、Mashable(3/25)、新華社通信(3/25)
プレスリリース:ニュートリノ質量決定に不可欠なデータをスーパーコンピュータ「京」で計算
2016.3.17 東京大学 大学院理学系研究科・理学部のプレスリリースより転載
未知の量であるニュートリノの質量は実験で直接測られるのではなく、ゼロニュートリノ二重ベータ崩壊の半減期の測定データから求める。その際に必要になる……
掲載情報:日経産業新聞(3/17)
プレスリリース:Google Cloud Platformの活用により、レンダリング処理を200倍高速化
2015.11.30 株式会社JSOLのプレスリリースより転載
株式会社JSOL(代表取締役社長:中村 充孝、以下「JSOL」)は、国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本 紘、以下「理化学研究所」)と共同でGoogle Cloud Platformを活用することで、レンダリング(画像化)の処理時間に関して、従来比200倍の高速化を実現しました。近年、各種研究分野において、解析処理の高速化に対する要求は強まってきていますが、スーパーコンピュータによる大規模シミュレーションの解析結果を画像化および映像化する場合、膨大な時間が費やされることが問題……
プレスリリース:HPCI戦略プログラム最終成果報告会 ~スパコン「京」がひらく科学と社会~ を開催-「京」による成果からポスト「京」へ-
2015.10.6 [印刷用PDF 905KB]
2011年4月に開始された文部科学省「HPCI戦略プログラム」(通称「戦略5分野」)では、スーパーコンピュータ「京」を中核とするHPCI(High Performance Computing Infrastructure)を最大限に活用した成果創出が行われてきました。このプロジェクトには、研究機関や大学に加え、企業なども多く参加しており、その研究活動は、基礎研究から産業利用まで幅広い分野で大きな成果を生みだしました。プログラム最終年度となる今年度は、"HPCI戦略プログラム最終成果報告会 ~スパコン「京」がひらく科学と社会~”と題し、集大成となる成果の報告と、2020年度の運用開始を目指して現在開発中のポスト「京」スーパーコンピュータへの期待を込めた8つの報告会を開催します。※参加ご希望の場合は個別に申込み願います。
プレスリリース:スーパーコンピュータによる、宇宙初期から現在にいたる世界最大規模のダークマターシミュレーション
2015.5.1 千葉大学のプレスリリースより転載
千葉大学、東京経済大学、愛媛大学、東京大学、文教大学による研究グループは、理化学研究所計算科学研究機構のスーパーコンピュータ「京(けい)」と、国立天文台の「アテルイ」を用いた世界最大規模の宇宙の構造形成シミュレーションを行い、宇宙初期から現在にいたる約138億年のダークマターの構造形成、進化過程を従来よりも格段に良い精度で明らかにしました。
掲載情報:胆江日日新聞(5/2)、財経新聞(5/4)、レスポンス(5/7)
プレスリリース:スーパーコンピュータ「京」で解き明かした宇宙線加速-天体衝撃波における高エネルギー電子生成機構の新理論を発表
2015.2.27 千葉大学のプレスリリースより転載
千葉大学(学長:徳久剛史)大学院理学研究科 松本洋介 特任助教、東京大学(総長:濱田純一)大学院理学系研究科 天野孝伸 助教、星野真弘 教授、国立天文台(台長:林正彦)天文シミュレーションプロジェクト 加藤恒彦 専門研究職員らの研究グループは、スーパーコンピュータ「京」を用いたシミュレーションによって、超新星残骸衝撃波を始めとする様々な天体衝撃波で高エネルギーの電子を効率よく生成することができるメカニズムを明らかにしました。宇宙物理学の謎の……
掲載情報:サイエンスポータル(3/2)、財経新聞(3/2)、レスポンス(3/3)、科学新聞(4/3)
プレスリリース:世界最大規模の天の川銀河シミュレーション
2014.11.12 国立天文台 理論研究部 ウェブリリースより転載
オランダ・ライデン大学のユルン・べドルフ氏、シモン・ポルテギースズワート氏、国立天文台理論研究部の藤井通子 特任助教(国立天文台フェロー)らの研究チームはアプリケーション「Bonsai」を開発し、18600台のGPUを用いた計算により、これまでで最大規模の天の川銀河進化の数値シミュレーションを成功させました。計算に用いた粒子数は約2400億……
プレスリリース:連星中性子星の合体とブラックホールの進化過程に新解釈
-スーパーコンピュータ「京」で磁場の増幅機構が明らかに
2014.9.9 京都大学プレスリリースより転載
京都大学基礎物理学研究所の木内建太特任助教らの研究グループは、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を用いて、連星中性子星の合体およびその後の進化過程の新たな描像を示すことに成功しました。
2つの中性子星からなる連星中性子星は重力波の発生により...
掲載情報:日刊工業新聞(9/9)
プレスリリース:金やウランなどの重い元素は中性子星の合体で作られた可能性が高い -鉄より重い元素の起源を数値シミュレーションで解明-
2014.7.25理化学研究所プレスリリースより転載
ポイント
・スーパーコンピューターによる中性子星合体現象の数値シミュレーション
・中性子核融合によりつくられる元素の組成が太陽系の重元素分布と合致
・従来の研究で予想されていた中性子の割合とは大きく異なる結果に
プレスリリース:ブラックホールを記述する新理論をコンピュータで検証
2014.4.23 KEKプレスリリースより転載
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所の西村淳准教授は、京都大学の花田政範特定准教授、伊敷吾郎特任助教、茨城大学の百武慶文准教授と共同で、ブラックホールで起こる力学現象を厳密に記述できる新理論を、コンピュータによって数値的に検証した。ブラックホールは...
掲載情報:サイエンスポータル(5/7)、日経サイエンス 2014年11月号特集:新説 宇宙の起源 超弦理論が明かす宇宙の起源
ニュースリリース:スーパーコンピュータ「京」を用いた計算で超新星爆発のニュートリノ加熱説が有望に
2014.4.18 国立天文台ニュースリリースより転載
国立天文台の滝脇知也(たきわき ともや)特任助教、福岡大学の固武慶准教授、京都大学の諏訪雄大特定准教授らの研究チームは、スーパーコンピュータ「京」を用いて超新星爆発の大規模数値シミュレーションを行い、超新星爆発がニュートリノ加熱によって...
掲載情報:AstroArts(4/21)、Yahoo! ニュース(4/23)
プレスリリース:スーパーコンピューター「京」を用いて世界最高解像度で太陽の対流層計算を達成
2014.4.14 東京大学プレスリリースより転載
太陽対流層は、その中心部で核融合により発生したエネルギーを輸送するために乱流的な熱対流によって埋め尽くされている。この乱流を数値シミュレーションにより再現することは、差動回転といった大規模な流れ場や磁場の生成を理解するために重要である。しかし、太陽の大きさを考えると、小規模の乱流を数値計算によって再現することは多くの格子点を要するために難解な問題である。大規模化したスーパーコンピューターであっても……
プレスリリース:超高マッハ数プラズマ衝撃波のシミュレーションに成功
2013.11.20 千葉大学プレスリリースより転載
千葉大学(学長:齋藤康)大学院理学研究科附属ハドロン宇宙国際研究センター松本洋介 特任助教、東京大学(総長:濱田純一)大学院理学系研究科 天野孝伸 助教、星野真弘 教授らの研究グループは、スーパーコンピュータを用いた研究によって、超高マッハ数プラズマ衝撃波において電子が相対論的エネルギーまで加速される様子を明らかにすることに成功しました。……
プレスリリース:天の川銀河中心の超巨大ブラックホールに2013年夏に最接近し輝きを増すガス雲について
2013.3.20
ガス雲「G2」が超巨大ブラックホールSgr A*(白球)の強力な重力の影響で引き延ばされ、薄く潰されながら近傍を通過する。このときガス雲の輝きが...
掲載情報:共同通信(3/20)(北海道新聞、河北新報社、福島民報、下野新聞、上毛新聞、東京新聞、福井新聞、中日新聞、京都新聞、大阪日日新聞、神戸新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山陽新聞、徳島新聞、愛媛新聞、西日本新聞、佐賀新聞、産経新聞3/25)、 毎日新聞埼玉版(3/20)、 産経フォト(3/20)、 埼玉新聞(3/20)、 しんぶん赤旗(3/20)、テレビ朝日「モーニングバード」(3/21)、 AstroArts(3/21)、 日経新聞(3/21)、 『ビジュアル版 宇宙の謎と不思議』(徳間書店 2013/5/15)、 日経サイエンス2013年7月号(5/25)、 日経新聞電子版・動画ニュース(6/19)、 日経新聞電子版・動画ニュース(6/23)
プレスリリース:分子性固体(EDO-TTF)2PF6の光誘起相転移のメカニズムを理論によって解明
2013.3.12 KEKプレスリリースより転載
高エネルギー加速器研究機構(以下「KEK」という)物質構造科学研究所(以下「物構研」という) 岩野薫(いわの かおる)研究機関講師及び...
プレスリリース:スーパーコンピュータ「京」によるダークマターシミュレーションがゴードン・ベル賞を受賞
2012.11.16
筑波大学計算科学研究センター、理化学研究所計算科学研究機構、東京工業大学による研究グループ(以下 筑波大グループ)は、理研のスーパーコンピュータ「京(けい)」を用いた...
プレスリリース:スーパーコンピュータ「京」でHPCチャレンジ賞3部門の第1位を獲得
2012.11.14
理化学研究所(野依良治理事長)、筑波大学(山田信博学長)、および富士通株式会社(山本正已代表取締役社長)は、スーパーコンピュータ「京(けい)」で測定した、スパコンの...
プレスリリース:スーパーコンピュータ「京」による世界最大規模のダークマターシミュレーションに成功
2012.11.9
筑波大学計算科学研究センターの石山智明研究員を中心とする研究グループは、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京を用いて、約2兆個のダークマター粒子の重力進化の計算に...
掲載情報:産経新聞(11/9)、共同通信(11/9)
取材を希望されるメディアのみなさまへ
計算基礎科学連携拠点(筑波大学計算科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構、国立天文台)およびHPCI戦略プログラム分野5関係者への取材申し込みは、計算基礎科学連携拠点 広報担当までご連絡ください。なお、掲載紙・誌のご提供をお願いしております。
担当:
矢田雅哉・筑波大学計算科学研究センター
TEL:029-853-6260