カテゴリー別アーカイブ: 月刊JICFuS
殻模型の可能性を広げるKSHELL―原子核の未知に挑む大規模計算
原子の構造は「陽子と中性子からなる原子核の周りを電子がまわっている」と中学で習います。しかし、「原子核の構造にはわからないことがまだまだ残されています」と東京大学理学系研究科 附属原子核科学研究センター特任准教授の清水則 … 続きを読む
ボルツマン輻射流体計算コードを駆使して、 超新星爆発の真実に迫れ
重い星が最期を迎える時に起こす“超新星爆発”は、興味深い天体現象として、そのプロセスを明らかにする研究が行われています。スーパーコンピュータ「京」を使って進められている重点課題9のサブ課題Bでも、2つのグループが超新星爆 … 続きを読む
Getting to the Bottom of Matter
2018.6.27 高エネルギー加速器研究機構 Brian Colquhoun 研究員 技術の発展によりスーパーコンピュータを用いて自然現象をシミュレーションし、実験と照らし合わせて理論を評価することができるようになりま … 続きを読む
H ダイバリオンは存在するのか
格子 QCD と「京」で近似に頼らないシミュレーションを実行 陽子や中性子は3つのクォークにより構成されます。その2倍の6つのクォーク[uuddss]からなるHダイバリオンという粒子が存在する可能性がある―1977年にロ … 続きを読む
高速プログラムを開発してフェルミ粒子の物理に挑む
クォーク同士の相互作用のシミュレーション まずはおさらいから始めましょう。原子は原子核と電子でできています。原子核は陽子と中性子で構成されており、陽子と中性子はクォークと呼ばれる基本粒子で構成されていることが知られていま … 続きを読む
ダークマターシミュレーションを足がかりに宇宙創成の謎に迫る
宇宙はどうして今のような姿になったのか…。シンプルでありながら未だに解決できないこの難問に対して、多くの研究者がそれぞれの方法で挑んでいます。千葉大学統合情報センターの石山智明(いしやま・ともあき)准教授は、そんな研究者 … 続きを読む
原子核の基本的な性質を核力に基づいて解き明かす
陽子や中性子からなる原子核は、物質の基本要素として重要です。しかし、原子核を形作る基本的な力「核力」には未知な点が多く、原子核の本質的な理解を妨げています。東京大学大学院理学系研究科の宮城宇志(みやぎ・たかゆき)さんは、 … 続きを読む
ポスト京で「万物の理論」に迫る-格子計算から超弦理論の物理へ
素粒子の世界は、普段我々が目にする日常とはまったく異なっており、粒子の運動を解き明かすのに特殊な方法を用います。それが「格子化」です。本来、連続的に動いている素粒子を立体的な格子の中に閉じ込め、その振る舞いを数値的に研究 … 続きを読む
原子核の変形を計算で探る
原子核というと球形を想像し、実際に多くの原子核は球形です。ところが、ある種の原子核はミカンやラグビーボールのような楕円体などの形をとることがあります。東京大学大学院理学系研究科特任研究員の角田佑介(つのだ・ゆうすけ)さん … 続きを読む
星の最期は内部構造がカギを握る-超新星爆発が起こる理由は質量の大きさだけではない
夜空に突然現れるひときわ明るい星「超新星」。星が最期に起こす爆発現象です。これまで、超新星爆発を起こすのは太陽質量の10倍以上の重い星、つまり質量(だけ)が大事だと考えられてきました。しかし、実際はそう単純ではないようで … 続きを読む