開催予告:HPCI戦略プログラム分野5全体シンポジウム(3/7-8)

HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」全体シンポジウム

参加申し込み締め切りました(3/6) 当日参加も可能です。

目次

シンポジウム概要

日時:
3月7日(水)10:00~17:50、8日(木)9:30~17:10 7日は一般向け、8日は研究者向け
場所:
秋葉原コンベンションホール
主催:
計算基礎科学連携拠点 HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」

[PDF 2.67MB]
趣旨:
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」は、ビッグバンに始まる宇宙の歴史の中で素粒子から原子核、星・銀河形成に至る物質と宇宙の起源と構造を統一的に理解することを目標とするプロジェクトです。2011年度に始まり、京速コンピュータ「京」で戦略的に実行される「研究開発課題の推進」と、国内の持続的な研究体制構築を図る「計算科学技術推進体制の構築」を実施しています。 本シンポジウムでは、1日目に、1年目の総括として「研究開発課題の推進」と「計算科学技術推進体制の構築」の成果と今後の計画を、公開にて広く紹介します。2日目は、研究課題・テーマについて、HPCI戦略プログラム分野5の研究者で議論します。関係者の皆様の発表と多くの方のご参加をお待ちしております。

● 発表申込み(講演、ポスター)を関係者からメールにて受け付けます。 締切は2月12日です。ページの最後の申込みフォームにてお申し込みください。

● 参加者申込みは、コチラからWEBにて申込みください。なお2日目は研究者向けとなっています。

プログラム

プログラム2月28日版 [PDF]

■3月7日(水)10:00~17:50 公開シンポジウム:2階コンベンションホールA

10:00-10:10 開会挨拶
10:10-11:50 基調講演 

井田 茂 東京工業大学理工学研究科地球惑星科学専攻 教授
「惑星形成論のシミュレーション」

Hisa Ando テクニカルライター
「スーパーコンピューティングの技術動向」

昼休み
13:00-13:10 全体概要
13:10-13:50 計算科学技術推進体制構築
13:50-14:30 研究開発課題1「格子QCDによる物理点でのバリオン間相互作用の決定」 報告
14:30-15:10 研究開発課題2「大規模量子多体計算による核物性解明とその応用」報告
休憩
15:25-16:05 研究開発課題3「超新星爆発およびブラックホール誕生過程の解明」 報告
16:05-16:45 研究開発課題4「ダークマターの密度ゆらぎから生まれる第1世代天体形成」報告
休憩
17:00-17:50 ポスター発表
18:00-19:30 交流会:2階コンベンションホールB

■3月8日(木)9:30~17:10 研究者向け:2階コンベンションホールA

セッション1:課題1
09:30-09:50 格子QCDを用いた軽い原子核の計算
山崎 剛 名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構
09:50-10:10 格子QCDによる一般化核力の研究
佐々木健志 筑波大学計算科学研究センター
10:10-10:30 格子QCDの核力(最近の発展)
石井理修 筑波大学 計算科学研究センター

セッション2:課題2
10:40-11:00 時間依存密度汎関数法を利用したE1励起状態の系統的研究
江幡修一郎 東京大学原子核科学研究センター
11:00-11:20 In-medium similarity renormalization group for nuclear many-body problems
月山幸志郎 東京大学原子核科学研究センター
11:20-11:40 大規模殻模型計算による中重核の研究
角田佑介 東京大学理学系研究科物理学専攻

昼休・ポスター(80)

セッション3:課題3
13:00-13:20 ニュートリノ加熱機構による超新星爆発の3Dシミュレーション
滝脇知也 国立天文台天文シミュレーションプロジェクト
13:20-13:40 ブラックホールを作る:大質量星の重力崩壊の数値相対論シミュレーションの現
状報告
関口雄一郎 京都大学基礎物理学研究所
13:40-14:00 一般相対論磁気流体コードの開発とその応用
木内建太 京都大学基礎物理学研究所

セッション4:課題4
14:10-14:30 SPH 法の新しい定式化とその応用
斎藤貴之 東京工業大学
14:30-14:50 相対論的磁気リコネクションによるエネルギー解放と輻射による影響
高橋博之 国立天文台天文シミュレーションプロジェクト
14:50-15:10 輻射流体による初代星・銀河形成シミュレーション-再電離期における宇宙進化
史の解明-
長谷川賢二 筑波大学計算科学研究センター

休憩・ポスター(40)

セッション5:体制構築
15:50-16:10 ユーザー支援活動報告
寺崎 順 筑波大学計算科学研究センター
16:10-16:30 格子QCDデータグリッド JLDG
吉江友照 筑波大学計算科学研究センター
16:30-16:50 共通宇宙磁気流体・粒子コード(CANS)について
松本洋介 千葉大学大学院理学研究科
16:50-17:10 分野5の広報戦略と『QCD』
吉戸智明 筑波大学計算科学研究センター

基調講演要旨

「惑星形成論のシミュレーション」

相次ぐ系外惑星系の発見は、惑星系の軌道配置や惑星の内部構造が極めて多様であることを示す一方で、生命を宿し得る環境を持つ惑星が銀河系の恒星の10%以上に存在することを強く示唆する。観測の急激な進展は惑星形成理論の転換と拡大を促している。このように急展開する惑星研究を紹介し、そのなかでのHPCの役割、HPCへの期待を述べる。

「スーパーコンピューティングの技術動向」
コンピュータの性能向上を支える半導体の微細化は当面続くものの、かつてのようなクロックの向上は望めない。このため、スパコンの性能向上は、プロセサコア数を増加する超並列化で実現されている。このような超並列のスパコンでは、全てのプロセサコアを有効に利用するには超並列の計算アルゴリズムが必要となる。
また、現在の技術の延長では、膨大な数のプロセサコアを使用するExaFlopsスパコンは膨大な消費電力になってしまうと予想される。この消費電力の低減にはハードウェア設計だけでなく、エネルギー消費を抑える計算方法が必要になると考えられる。
このような状況から、ExaFlopsコンピューティングの実現にはどのような技術が必要となっていくのかを考える。

Hisa Ando 氏 プロフィール
テクニカルライターとして、マイクロプロセサやスーパーコンピュータ関係の記事や解説の執筆を中心に活動ており、マイナビニュースのWebに「コンピュータアーキテクチャの話」を連載している。この連載をベースにした著書に「コンピュータ設計の基礎」、「高性能コンピュータ技術の基礎」がある。また、ユーザ向けのコンピュータアーキテクチャ解説書として「プロセッサを支える技術」を執筆した。 前の人生では、高性能プロセサの開発に従事し、メインフレームのLSIや初期のSPARC64プロセサの開発などを担当した。また、天文関係では、野辺山のFXの基本設計を行った。博士(工学)。

発表申込み

以下のフォーマットに記入の上、下記メールアドレスまでご連絡ください。
永井智哉 tnagai [at] ccs.tsukuba.ac.jp([at]を@に変えてください)
発表申込締切:2月12日(日)
———————————————-
件名 分野5全体シンポジウム発表参加申込
メール本文
氏名:
所属:
身分:
電話:
FAX:
e-mail:
講演希望:有・無
講演題名(講演希望有の場合):
ポスター発表希望:有・無
ポスター題名(ポスター希望有の場合):
交流会への参加(3000円予定):有・無
———————————————-
※ 旅費は所属機関からの支出でお願いいたします。

カテゴリー: 新着情報, 研究会案内   パーマリンク