時空生成
時空生成
超弦理論の非摂動論的定式化として提案された行列模型のシミュレーションにより、宇宙誕生からビッグバンにいたる初期宇宙の微視的理解を目指します。行列模型のシミュレーションには、いわゆる符号問題(あるいは複素位相問題)が存在するため通常のモンテカルロ法は適用できないが、ポスト京重点課題9を通じて開発した複素ランジュバン法を用いることで解決します。大規模数値シミュレーションにより、特に、3+1次元の膨張宇宙が出現するかどうかを検証します。また、膨張のしかたを測定することにより、インフレーションの微視的機構を明らかにします。