サブ課題A「大規模数値計算と大型観測データのシナジーによる宇宙の進化史の解明」
【サブ課題A】大規模数値計算と大型観測データのシナジーによる宇宙の進化史の解明
概要
宇宙の構造形成から初代星の誕生、銀河形成、その中での天体の形成・進化といった、異なる空間・時間スケールの現象を大規模数値シミュレーションによって明らかにします。これらの高解像度計算の結果から、大規模銀河サーベイや位置天文衛星などの観測結果と直接比較可能な理論テンプレートを提供し、宇宙の各階層における天体形成進化の包括的理解を目指します。
本課題における目標・手法
ダークマター構造形成シミュレーションからの大規模天体模擬カタログの生成と将来計画の望遠鏡による観測のための理論予測、6 次元ブラソフシミュレーションによるニュートリノが宇宙の大規模構造形成に与える影響とその観測への予言、恒星スケールを分解した銀河形成シミュレーションによる銀河形成過程の解明、100 万体を用いたリアルスケールの高密度星団のN 体シミュレーションによるコンパクト天体形成過程の解明と重力波観測に対する理論予測を行います。
実施体制
東京大学、千葉大学、筑波大学、神戸大学、北海道大学および国内外6連携機関
研究総括:藤井 通子 (東京大学理学系研究科天文学専攻 准教授)
本課題協力者の成果より (重点課題9他)
ダークマターの分布の進化シミュレーション (Ishiyama et al. 2015)
冷たい暗黒物質が支配する宇宙のもとでの銀河形成シミュレーション (斎藤貴之 2019)