本公募は、5月2日に締め切りました。
計算基礎科学連携拠点(筑波大学・高エネルギー加速器研究機構・国立天文台)においては、平成23年度から文部科学省の「HPCI戦略プログラム(※)」の分野5「物質と宇宙の起源と構造」の戦略機関として、研究推進・研究支援の中核を担う予定である。本プログラムにおいては、次世代スパコン「京」における主要な研究開発課題の推進と同時に、国内における計算科学技術推進体制の構築が求められる。この公募は、分野5(素粒子・原子核・宇宙分野)における計算科学推進を支援する研究支援チームの構築にあたり、その構成メンバーを求めるものである。研究支援チームは、素粒子・原子核・宇宙分野において将来主要な研究課題に発展することが期待される萌芽的研究課題に関する研究を行うとともに、国内の他のグループの支援を行うメンバーを中心として組織するものである。
(なお、本公募はHPCI戦略プログラムが予定通り実施されることを前提に行うものであり、予算状況等によって変更されることがある)
1.募集人員:
数名(職位は所属機関や経歴等によって異なるが、概ね博士研究員と同等以上)
2.所属:
筑波大学・計算科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所、国立天文台・天文シミュレーションプロジェクト、京都大学・基礎物理学研究所、大阪大学・核物理研究センター、理化学研究所・仁科加速器研究センター、千葉大学・大学院理学研究科、あるいは次世代スーパーコンピュータ神戸拠点のいずれかの機関。
3.専門分野:
・素粒子・原子核・天文宇宙分野における理論シミュレーション
・計算機工学(高性能計算)
・応用数学(数値計算法)
のいずれか。特に下記「12.萌芽的研究課題」のいずれかにかかわる研究。
4.職務内容:
HPCI戦略プログラムの分野5「物質と宇宙の起源と構造」(統括責任者:青木慎也)における計算科学技術推進体制構築の中核となる研究支援チームのメンバーとして、分野5における萌芽的研究課題に関する研究開発を行うと同時に、アルゴリズム・チューニング支援やデータグリッド等関連サーバの運用、研究会・スクール開催支援などを通じて国内の当該分野の研究者の支援を行う。詳細な業務については、希望する所属機関の問い合わせ先に照会すること。
5.任期等:
(1) 着任時期:決定後できるだけ早い時期
(2) 任期:年度契約。平成28 年3 月31 日まで更新可。
6.応募資格:
博士の学位を有する者
7.提出書類:
(1) 履歴書
(2) 業績リスト(論文は査読付きとその他を区別)
(3) 主な論文別刷(3 編以内,各1部)
(4) 専門分野(上記3を参照)および関連する萌芽的研究課題(想定される課題のリストを下記12にあげる。いずれにもあてはまらない場合には自ら提案する萌芽的研究課題についてその概要も記すこと)
(5) これまでの研究履歴と着任後の抱負(上記(4)の萌芽的研究課題との関係を明記すること。また、コード開発・大規模数値シミュレーションの実績、ユーザー支援、可視化の経験、パブリックアウトリーチなど、関連する事項も記入すること)
(6) 希望する所属研究機関(上記2を参照):順位をつけて記入すること。ただし、希望が優先されるとは限らない。
(7) 本人についての意見を求め得る方2名の氏名及び連絡先
8.応募締切:
(第二次締切)平成23年5月2日(月)必着
状況に応じて再度公募する可能性もある。
9.問い合わせ先
研究分野や希望する所属研究機関に応じて(@は[at]と表示しています)
・〒305-8571 つくば市天王台1-1-1
筑波大学大学院・数理物質科学研究科 青木慎也
電話 029-853-4280, e-mail: saoki [at] het.ph.tsukuba.ac.jp
・〒305-8577 つくば市天王台1-1-1
筑波大学・計算科学研究センター 梅村雅之
電話029-853-6494, e-mail: umemura [at] ccs.tsukuba.ac.jp
・〒305-8577 つくば市天王台1-1-1
筑波大学・計算科学研究センター 矢花一浩
電話029-853-4202, e-mail: yabana [at] nucl.ph.tsukuba.ac.jp
・〒305-8577 つくば市天王台1-1-1
筑波大学大学院・システム情報工学研究科 朴泰祐
電話029-853-5518, e-mail: taisuke [at] cs.tsukuba.ac.jp
・〒305-8573 つくば市天王台1-1-1
筑波大学大学院・システム情報工学研究科 櫻井鉄也
電話 029-853-5449, e-mail: sakurai [at] cs.tsukuba.ac.jp
・〒305-0801 つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所 橋本省二
電話 029-864-5397, e-mail: shoji.hashimoto [at] kek.jp
・〒181-8588 三鷹市大沢2-21-1
国立天文台 理論研究部 富阪幸治
電話 0422-34-3732, e-mail: tomisaka [at] th.nao.ac.jp
・〒152-8551
東京都目黒区大岡山2-12-1(H-75)
東京工業大学大学院理工学研究科理学研究流動機構 牧野淳一郎
電話:03-5734-7663, e-mail: makino [at] cfca.jp
・〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学基礎物理学研究所 柴田大
電話 075-753-7017, e-mail: mshibata [at] yukawa.kyoto-u.ac.jp
・〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学基礎物理学研究所 大西明
電話 075-753-7012, e-mail: ohnishi [at] yukawa.kyoto-u.ac.jp
・〒567-0047 茨木市美穂が丘10-1
大阪大学核物理研究センター 保坂淳
電話 06-6879-8946, e-mail: hosaka [at] rcnp.osaka-u.ac.jp
・〒351-0198 和光市広沢2-1
理化学研究所 仁科加速器研究センター 中務孝、肥山詠美子
電話 048-467-4047, e-mail: kakuri_wakate [at] ribf.riken.jp
・〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33
千葉大学・大学院理学研究科 松元亮治
電話 043-290-3724, e-mail: matumoto [at] astro.s.chiba-u.ac.jp
10.提出先:
論文別刷以外の応募書類を pdf ファイルにまとめて
e-mail: jointicfs-koubo [at] ccs.tsukuba.ac.jp
宛てに送付すること。論文別刷は pdf で送付するか、入手先を記したURLでも可とする。
11.その他:
俸給は,業績と経験年数等によって,各機関の規定に従って決定する。
※ 「HPCI戦略プログラム」は、平成22 年度まで「次世代スーパーコンピュータ戦略プログラム」と呼ばれていたもので、戦略的に取り組むべき5分野について戦略機関を定めて研究を推進するものです。関連する情報は以下も参照のこと。
・「次世代スーパーコンピュータ戦略プログラム」実施可能性調査(FS)実施機関・分野5
(平成21 年度に行われた実施可能性調査に関する資料。最新の計画についてはホームページを準備中)
・HPCI
12.萌芽的研究課題
本プログラムで想定している萌芽的研究課題を下記にあげる。「7.(4)」ではこれらから該当するものを挙げること(複数でも可)。
* 量子色力学の精密計算による標準模型を超える物理の探索
* 量子色力学の真空におけるCP対称性の破れの研究
* 複合ヒッグス模型の数値シミュレーションによる解析
* 超対称理論の数値シミュレーションによる解析
* 摂動的手法を用いた標準模型を超える物理の探索
* 有限温度QCD相転移の精密解明
* 重イオン反応統合シミュレーションによるクォーク・グルーオン・プラズマの解明
* 有限密度格子QCDの挑戦的研究
* 量子色力学に基づいた核子、中間子分光と反応機構の解明
* 少数粒子系精密計算による軽い原子核およびハイパー核構造の解明
* 重元素原子核の構造・反応の数値シミュレーションによる解析
* 中間エネルギー重イオン反応と低密度核物質状態方程式の解明
* 低エネルギー核反応・多核子共鳴機構の解明
* 高密度核物質の性質と爆発的天体現象・元素合成過程の明解
* 原始太陽系星雲からの微惑星の形成プロセスの解明
* ガス惑星の形成の統一モデルの構築
* 星団形成の輻射磁気流体シミュレーション
* 超巨大ブラックホールの成長シミュレーション
* 銀河バルジの形成シミュレーション
* 超巨大ブラックホールと銀河バルジの共進化シミュレーション
* 高精度の磁気流体・輻射磁気流体計算手法の開拓
* 降着円盤の時間変動とジェット形成機構のシミュレーションによる解明
* 高エネルギー粒子加速機構のシミュレーションによる解明
* 太陽圏プラズマ現象の基礎過程の解明
* 数値解析手法に基づく大規模並列処理高速化に関する研究
* メモリアクセス及び通信最適化に基づく大規模並列処理高速化に関する研究
* 広域データ共有に基づくデータ及びコード管理に関する研究