サマースクール「クォークから超新星爆発まで」（7/27-31）

サマースクール｢クォークから超新星爆発まで－基礎物理の理想への挑戦－」

サマースクールプログラム
参加申込み 締め切り：6月1日（金）締め切りました

日時：: 2012年7月27日（金）10:00～7月31日（火）15:00（終了予定）
場所：: 京都大学基礎物理学研究所
主催：: 京都大学基礎物理学研究所・新学術領域研究｢素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明｣・計算基礎科学連携拠点・HPCI戦略プログラム分野5｢物質と宇宙の起源と構造｣

素粒子・原子核・宇宙物理の分野連携を目指した新学術領域研究｢素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明｣（領域代表者・青木慎也、2008～2012年度）が最終年度を迎えます。この新学術領域研究では、量子色力学に基づくクォークの力学と核力、核力の詳細に基づく原子核構造、原子核構造とその反応に基づく超新星爆発などの天体現象など、物質の階層を越えた研究領域の形成を目指しています。素核宇宙連携で現在進行中のこのような研究活動状況を関連分野の研究者に幅広く知っていただくため、昨年度に続いて数値計算・数値シミュレーションを中心とした体験型サマースクールを企画しました。

素粒子、原子核、宇宙関係の研究者（大学院生も含む）は実験、理論にかぎらずどなたでも参加できます。ただし、7月27日～31日まで全日程に参加できる方を対象とします。テーマは昨年と同じなため、昨年参加された方は、今年はご遠慮ください。
下記の3コースを設けました。

コース及び講師名（TA含む）

格子QCDによる核力の導出（QCDコース）
松古栄夫（KEK）、土井琢身（理研）、石井理修（筑波大）、野秋淳一（KEK）、上田悟（KEK）、元木伸治（KEK）、佐々木健志（筑波大）
格子QCDによる核力を用いた少数粒子系構造計算（原子核コース）
肥山詠美子（理研）、根村英克（筑波大）、池田陽一（東工大）、村野啓子（理研）、船木靖郎（理研）
超新星爆発シミュレーション（宇宙コース）
住吉光介（沼津高専）、固武慶（国立天文台）、鷹野正利（早稲田大）、滝脇知也（国立天文台）、諏訪雄大（京大基研）

詳しいプログラムと参加申込書は下記をご覧ください。
講師とTAの数が限られるため、参加者の上限を30名程度とします。定員をオーバーした場合は、なるべく若い方（学生、ポスドク）に受講していただこうと考えています。その際、参加フォーマットの｢参加志望動機｣を参考にしますので、忘れずにご記入ください。選から漏れた場合はどうかご容赦ください。
皆さまのお早目の申し込みを心よりお待ちしております。

2012年4月26日

サマースクール校長:青木慎也（筑波大）
サマースクール副校長:初田哲男（理研）
サマースクールコーディネーター:肥山詠美子（理研）、大西明（京大基研）、柴田大（京大基研）、関口雄一郎（京大基研）、木内健太（京大基研）、諏訪雄大（京大基研）、平松尚志（京大基研）、市川隆敏（京大基研）

サマースクールプログラム

7月27日（金）開校＋素粒子パート

10:00～11:00	「新学術領域研究｢素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明｣について」	初田哲男（理研）
11:00～12:00	｢格子QCDシミュレーションとは｣	橋本省二（KEK）
12:00～13:00	昼食
13:00～13:30	QCDオリエンテーション	土井琢身（理研）
13:30～14:00	ネットワーク関係のオリエンテーション	土井琢身（理研）
14:00～19:00	QCDコース実践講座

7月28日（土）素粒子パート

9:00～19:00

実践講座 QCDコース

7月29日（日）原子核パート

9:00～10:00	｢反対称化分子動力学法による原子核クラスター現象の解明｣	延與佳子（京大）
10:00～10:30	原子核オリエンテーション	肥山詠美子（理研）
10:30～19:00	実践講座原子核コース
19:30～	夕食会（懇親会）

7月30日（月）宇宙パート

9:00～10:00	「超新星爆発の物理と数値シミュレーション」	山田章一（早稲田大）
10:00～10:30	宇宙オリエンテーション	住吉光介（沼津高専）
10:30～19:00	実践講座宇宙コース