HPCI戦略プログラム分野5 » 公開 http://www.jicfus.jp/field5/jp Tue, 01 Mar 2016 05:48:22 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=4.2.7 ポスト「京」で重力波の波形を予測する ../../../../160212gravitational_wave/ ../../../../160212gravitational_wave/#comments Fri, 12 Feb 2016 08:09:37 +0000 ../../../../?p=5484 続きを読む ]]> 全米科学財団と国際研究チームは2016年2月11日(米国東部時間)、人類史上初めて重力波を直接観測したと発表しました。重力波は宇宙観測の最後のフロンティアであり、初観測が達成された今後は、未知の宇宙現象の発見や、宇宙の謎の解明が大きく進展すると期待できます。

重力波の源は、今回観測された2つのブラックホールの合体や、2つの中性子星の合体です。重力波の研究には、観測・実験が必要なのはもちろんですが、実は理論研究と数値計算研究の協働が欠かせません。重力波を観測するためには、その波形をあらかじめ正確に予測しておく必要があるからです。

重力波の波形を予測するためには、一般相対性理論の基礎方程式であるアインシュタイン方程式や、流体力学方程式、輻射輸送方程式を、スーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションによって正確に解くことが求められます。

ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」の主要なテーマの1つに、重力波に関するものがあります。中性子星やブラックホールが合体する現象を大規模シミュレーションにより解き明かし、合体時に発生する重力波および電磁波に対する理論的予測を与えて、重力波の観測効率を向上させます。それにより「重力波天文学」の発展に貢献していきます。

柴田 大・京都大学基礎物理学研究所教授
2016年2月12日

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開催案内:国際シンポジウム「クォークから宇宙まで」(11/4-8)および市民講演会(11/7) ../../../../151107qucs2015/ ../../../../151107qucs2015/#comments Fri, 11 Sep 2015 09:15:11 +0000 ../../../../?p=5305 続きを読む ]]> KCreatesTheFuture

市民講演会の事前登録を締め切りました。当日受付可能です(11/6)
国際シンポジウム 一般講演の申込期限を9/25まで延長します(9/18追記)

本シンポジウムは、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」(平成23~27年度)の最終報告会です。
我々は、10ペタフロップスのスーパーコンピュータ「京」を最大限に活用して数々の研究成果をあげてきました。大規模数値シミュレーションによって明らかになった素粒子物理学、原子核物理学、宇宙物理学における最新のトピックについて説明します。また、素粒子・原子核・宇宙分野連携の今後を見据えた議論も行います。
会期中の11月7日(土)には、素粒子・原子核・宇宙の世界に触れていただく市民講演会を開催します。

国際シンポジウム(英語)

日時:
2015年11月4日(水)~8日(日)
場所:
奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~
主催:
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
参加:
下記ウエブから要事前申込。締切10月15日(木)
一般講演申込。締切9月25日(金)
web:
http://www.jicfus.jp/en/qucs2015/

市民講演会 「計算」から見える素粒子・原子核・宇宙の世界(日本語)

日時:
2015年11月7日(土)15:00~17:00
場所:
奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~ 能楽ホール(1階)
主催:
計算基礎科学連携拠点
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
後援:
ポスト「京」重点課題9
参加:

無料 当日受付可
参加者にはもれなくクォークカードを進呈→

アップクォークカード見本ボトムクォークカード見本ストレンジクォークカード見本

問合:
お電話:筑波大学計算科学研究センター広報室 029-853-6260
お問合せフォーム:http://www.jicfus.jp/jp/contact/

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講演者と講演要旨

hashimoto橋本幸士 大阪大学大学院理学研究科教授

1973年生まれ。京都大学大学院にて理学博士取得。東京大学大学院総合文化研究科、理化学研究所を経て、2012年から大阪大学大学院理学研究科。
主な著書:『超ひも理論をパパに習ってみた』講談社サイエンティフィク(2015年)、『Dブレーン』東京大学出版会(2006年)

<異次元の計算と素粒子クォーク>

クォークと呼ばれる素粒子は、私たちの体を構成する陽子や中性子を作っています。しかし、クォークの方程式を解いた人は、まだ世界に誰もいないのです。スーパーコンピュータでクォークの方程式を解かせるべく研究者の大きな努力がある一方で、コンピュータを使わずに紙と鉛筆でクォークの方程式を解いてやろうという野心的な試みも行われています。その試みは、なんと、異次元空間を用いるのです。異次元空間の考え方は、物質と力を統一する究極理論と期待されている「超ひも理論」から登場しました。この講演では、異次元空間の考え方がクォークの方程式にどのように活かされるのかを、超ひも理論をまじえて、お伝えします。

hatsuda初田哲男 理化学研究所仁科加速器研究センター主任研究員

1958年生まれ。京都大学大学院にて理学博士取得。欧州合同原子核研究機関(CERN)、ワシントン大学物理学科、筑波大学物理学系、京都大学大学院理学研究科、東京大学大学院理学系研究科を経て、2012年から理化学研究所。
主な著書:『Quark-Gluon Plasma』ケンブリッジ大学出版会(2008年)

<クォークから中性子星へ>

極微の素粒子クォークが集まって、原子核や原子、さらには中性子星のような天体が生まれる過程について、スーパーコンピュータを駆使してわかった最新の成果を解説します。

yoshida吉田 直紀 東京大学大学院理学系研究科教授

1973年生まれ。ミュンヘン大学大学院にて博士(天文学)取得。名古屋大学大学院理学研究科を経て、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構、東京大学大学院理学系研究科(兼任)。

<ファーストスターと超巨大ブラックホールの謎>

最近の大型望遠鏡や衛星を用いた深宇宙観測により、遠方の天体が次々と発見され、宇宙の構成要素や進化史について多くのことがわかってきました。これまでに観測された中で最も遠くにある銀河や巨大ブラックホールは、地球から130億光年以上も離れた場所にあり、宇宙創生から数億年という早期に誕生したと考えられています。宇宙で最初の天体は何か。いつ、どのように誕生したのか。最新の観測結果をもとに得られた宇宙像を紹介し、スーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションで明らかになった宇宙最初の天体が誕生する様子を解説します。

HPCI戦略プログラム最終年度に実施するシンポジウム

HPCI戦略プログラムの5分野、および理研AICS、RISTが実施する7つのシンポジウムの詳細は、以下のウエブサイト、または理研AICSウエブサイト「HPCI戦略プログラム(戦略5分野)について」からご覧いただけます。

分野1
2015年10月20日~21日
Supercomputational Life Science 2015 ~分野1 予測する⽣命科学・医療および創薬基盤~
分野2
2015年12月7日~8日
第6回CMSI研究会 ~分野2「新物質・エネルギー創成」最終成果報告会~
分野3
2016年1月28日
防災・減災に資する地球変動予測 最終成果報告会(仮)
分野4
2016年3月23日~24日
第6回HPCI戦略プログラム「分野4 次世代ものづくり」シンポジウム(最終成果報告会)
分野5
2015年11月4日~8日
Quarks to Universe in Computational Science (QUCS 2015)
AICS/RIST
2016年1月29日
第9回京コンピュータ・シンポジウム(仮)
RIST
2015年10月26日
第2回「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題成果報告会
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